iPhoneを使っていると、「タップしていないけれど、何らかの操作が実行される」という現象が起こります。いわゆる「ゴーストタッチ」です。
これはれっきとした不具合・故障の一種で、適切に対処しなければいけません。本記事ではゴーストタッチの症状や原因を詳しく解説します。
ゴーストタッチの具体的な症状・トラブル
ゴーストタッチは、基本的に「タップしていないが、したことになる現象」です。ただし勝手に文字を入力したり、音量を下げたり、多少のバリエーションがある模様。
ゴーストタッチが起こると、勝手に電話がかかったり、見たくもないページを開いたり不便なことこのうえありません。
ゴーストタッチが現れる瞬間
ゴーストタッチは常に発生するわけではありません。何らかの法則によって起こる傾向があります。
- 特定のアプリを開いている
- 充電している
- イヤホンからスピーカーに切り替えた直後に起こるetc.
単純に規則性なく、突然起こることもある様子です。
ゴーストタッチが起こるようになった原因は8つ考えられる
ゴーストタッチが起こるとすれば、原因として以下が考えられるでしょう。
- 過去に水没させたことがある
- 画面が割れている
- 純粋な経年劣化
- iOSアップデートの失敗
- iPhone自体の容量・スペックが不足し始めている
- 自己修理による不具合
- 基盤の損傷
- その他精密機器に起こりうる想定外の挙動
現実的にあり得そうなのは水没や画面割れ、アップデート失敗やスペック不足あたり。特に水に沈めたり落下させたり、「やらかした」場合はゴーストタッチが起こりがちです。
ゴーストタッチが発生したときの対処法
ゴーストタッチが発生したなら、いくつかの対処法が考えられます。
- 【水没させた場合のみ】iPhoneを乾燥させる
- 再起動
- 必要のないデータの削除
- iOSアップデート
- 初期化する
基本的に上から順番に試していけば、余計な手間をかけずトラブルシューティングすることが可能です。それぞれについて解説します。
水没させた経緯があるならiPhoneを乾燥させよう
iPhoneを水没させた経緯があるなら、まずは乾燥させましょう。効率的かつ効果的に乾かすなら以下の手順がおすすめです。
- iPhoneの電源を落とす
- 乾燥剤と一緒にジップロックなどに詰める
- 風通しによいところに置く
- 2、3日経ったら電源を入れる
やり方としては上記のとおり。
一方以下のやり方は効果的に見えてNGなので注意してください。
- 乾いていないタイミングで電源を入れる(ショートする)
- iPhoneを振る(奥深くに水滴が侵入する)
- 冷蔵庫に入れる(結露してより多くの水分が入り込む)
上記は効果的に感じるのでついついやりがちですが、むしろ逆効果。
iPhoneが水没したならとにかく余計なことはせず、じっくりと乾かすのが重要です。
再起動しよう
水没したケースは別として、ゴーストタッチが起こっているならまずは再起動しましょう。
iPhoneは電源を入れ直せば、たいていの不具合が解消するように設計されています。ゴーストタッチも例外でなく再起動すればおおむね改善するはずです。
必要のないデータを削除しよう
再起動でもゴーストタッチが直らないなら、次は必要のないデータを削除しましょう。これは「iPhoneのスペック・容量不足」が原因だった場合に有効な処置です。
以下のように容量が大きいものから順番に削除しましょう。
- 見なくなった動画・写真
- アプリ(特にゲーム)
- 音楽ファイル
これらを削除すればiPhoneの記憶・処理能力に余裕ができます。もしゴーストタッチが起こるのが容量・スペック不足なら、上記を削除した時点でまず解決するはずです。
iOSをアップデートしよう
iPhone上の不必要なデータを削除しても改善しないなら、iOSアップデートを実施しましょう。手順は以下のとおりです。
- 「設定」を開く
- 「一般」を開く
- 「ソフトウェア・アップデート」を開く
- 「自動アップデート」をタップする
- 「iOSアップデートをダウンロードする」をオンに切り替える
- 「iOSアップデートをインストール」をオンに切り替える
iOSが古いと、何らかが噛み合わなくなり、ゴーストタッチが起こることもあります。しかしアップデートすれば何も問題ありません。
しかしiOSアップデートには不具合がつきもので、ゴーストタッチではない小さなトラブルが起こりうる点に注意してください。
初期化してみよう
最終手段として、iPhoneのデータをいったんすべて消去する方法があります。ただし、かならずデータのバックアップを取得してから実行しましょう。
といってもたいていはiCloudに自動的にバックアップが送られているはずです。それができているか確認しておきましょう。
初期化の手順は以下のとおり。
- 「設定」を開く
- 「一般」を開く
- 「転送または”デバイス”のリセット」をタップする
- 「すべてのコンテンツと設定の消去」を選択する
iPhoneはどんな不具合があっても、初期化さえすれば何とかなるように設計されています。最終手段でこれを試してみましょう。
ゴーストタッチが出た時点で買い替えは検討してもよい
ゴーストタッチが起こったなら、一時的に解消しても、iPhone自体には根本的な不具合が残っているかもしれません。つまり、今後も別な形で不具合が起こる可能性もあります。
そのリスクを考えるなら、ゴーストタッチをきっかけにiPhoneを買い換えるのがおすすめです。修理ではなく買い替えをすすめるのは、iPhoneの修理費が異常に高いから。
おそらく現品と新品の交換となり、運が悪ければ100,000円近い費用が発生するかもしれません。それなら新品を買ったほうがよほどコスパがよいので、修理よりも買い替えるのがおすすめです。
まとめ
本記事ではゴーストタッチについて解説しました。これが起こっているとiPhoneをまともに操作できないので、すぐに何とかする必要があります。
再起動や初期化を用いて、改善を試みましょう。
ゴーストタッチが出たなら、より深刻な故障があるかもしれません。その場合は買い替えを検討するのがよいでしょう。
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