iPhone XS以降の端末には、Lightningコネクタ周辺の液体を検知する機能があります。そして実際に液体を検出した場合、
- 「液体が検出されました」
- 「充電はできません」
- 「Lightningコネクタで液体が検出されました」
などと警告を表示します。
「iPhoneが破損する可能性があります」などとも書かれており、非常に怖いアラートです。本記事ではこの警告文の意味と、正しい対処法について解説します。
iPhoneが出す「液体が検出されました」という警告の意味
(引用:Twitter)
「液体が検出されました」というのは、Lightningコネクタかその周辺やiPhone内部が浸水していることを意味します。つまり、水が入っているわけです。
なぜ充電前に警告が出るかというと、このまま充電してしまうとショートする可能性があるから。
iPhoneは本来、リチウムイオンバッテリーに電気を送る際、専用の電気回路が使われます。しかし水濡れしていると本来あり得ないところに通電し、結果としてショートする可能性があるわけです。
このリスクを警告するため、iPhoneは「液体が検出されました」という通知を出しています。
絶対に無視してはいけない
iPhoneが「液体が検出されました」などと警告してきたとき、絶対に無視しないでください。つまり充電はしてはいけない、ということです。
先ほど触れたとおりショートする可能性があるので、緊急時でもない限りは警告文の指示に従いましょう。
iPhoneが「液体が検出されました」という警告した場合の対処法
iPhoneが「液体が検出されました」と警告した場合、必要なのは「とにかくLightningコネクタもしくはその周辺の水分を乾燥させること」です。
もっとも安全で確実な対処法は以下のとおり。
- まず電源を落とす
- SIMカードを抜いておく
- ひとまず目に見える水分を拭き取る
- 乾燥剤とジップロックを用意する
- ジップロックにiPhoneを入れる
- 2、3日ほど放置する
- 電源を入れてみる
この方法を試せば、たいていの水濡れは問題解決します。
ポイントは「乾燥剤とジップロック」を使うこと。ここに2、3日iPhoneを密封しておけば、奥深くの水分もしっかりと吸着されるはずです。
ただし注意したいのは、乾燥剤の代わりに米粒などを使うこと。これは昔から言われている方法ですが、実際には破片やゴミがiPhone内部に入ってしまう可能性があり危険です。
また米粒よりも乾燥剤のほうがよほど強い吸水性を持っています。基本的に米粒を使わないようにしましょう。
乾燥剤とジップロックが用意できない場合は、日当たりのよいところにおいておくのでもかまいません。多少効果は落ちますが、時間を十分に確保すればさほど大きな問題はないでしょう。
ただしiPhoneは直射日光で劣化しやすいため、何日にもわたって放置しないのがおすすめです。
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単なる不具合である可能性も
iPhoneが「液体が検出されました」と言ってきたとしても、実際には水濡れしていない場合があります。要するに誤検知しているケースもあるわけです。
もしどれだけ拭いてもアラートが表示されている場合は、一度電源を落としてみましょう。少し間を置いて電源を入れ直せば、アラートは出なくなっているはず。
それでも「液体が検出されました」と通知するなら、Lightningコネクタよりももっと奥深い場所が水分で濡れているのかもしれません。
それでも改善しないなら修理か買い替え
ここまでやっても改善しないなら修理か買い替えが必要です。「液体が検出されました」というのが事実なら奥深くまで水が入り込んでいます。
そのまま使っていては、かならず不具合が出てくるはずです。素直に修理か買い替えを検討しましょう。
ただしここで問題になるのが、iPhoneにおける異常な修理費の高さです。AppleCare +を使っているかどうかにもよりますが、下手をすれば50,000円ほどの修理費用がかかることもあります。
それだけの費用がかかるなら、やはり買い替えを考えたほうがよいでしょう。これなら水濡れの問題が解決するうえ、新しいiPhoneまで入手できます。
ちなみに今不具合が起こっているiPhoneも、下取りできる可能性があります。故障しているからといって、かならずしも対応されないわけではありません。
各キャリアもしくはAppleに対して下取りが認められないか確認してみるとよいでしょう。
iPhoneが「液体が検出されました」と伝えてきた場合にやってはいけないこと
iPhoneが「液体が検出されました」と警告した場合、以下の対処は取らないでください。
- エアダスターで水分を追い出そうとする
- ドライヤーで乾かそうとする
- iPhone自体を振って水を落とそうとする
- 電源を入れたり、切ったりする
ありがちなのは、エアダスターやドライヤーで、水分をなんとかしようとするパターン。
一見この方法を使えば、うまく水濡れを解消できそうです。しかし実際にはiPhoneの奥深くへ水分を押し込んでしまうだけ。
そうなると乾きづらくなったり、さらにデリケートな部分を水濡れさせたりするかもしれません。
似たような理由で、iPhone自体を振るのもNG。
また電源を入れたり切ったりするのも控えましょう。この際、水分をつたって本来ならあり得ないところに通電し、ショートしてしまう可能性があります。
まとめ:iPhoneの警告を無視してはいけない
iPhoneが水濡れを警告してきたなら、それは無視ししてはいけません。高い確率でLightningコネクタもしくはその周辺が浸水しています。
この機能について誤検出があったという報告は少なく、警告が出ているなら浸水しているのはほぼほぼ事実です。
指示に従い、充電するのは避けておきましょう。そして水濡れを解消するため、先ほど紹介した乾燥剤・ジップロックによる感想方法を試してください。
どうしてもiPhoneの警告が鳴り止まないなら、素直に買い換えるのがおすすめ。オンラインショップならキャンペーン利用にて数万円ほど割引が入るので、修理するよりもよほどコスパが高いでしょう。