2022年7月、AppleはiPhoneの値上げを発表。これによりiPhoneシリーズが20%から30%ほど高価になりました。中には3万円近く高くなった端末も。
なぜこのような値上げがあったのか、あるいは欲しい端末がいくらになったのか気になっている人は多いでしょう。そこで本記事では以下を解説します。
- iPhoneが値上げした理由
- その後の最終的な価格
- 値上げ後でもiPhoneを安く購入する方法
本記事を読めば値上げの背景は理解しつつ、iPhoneを相当リーズナブルに購入する方法がわかります。購入を考えている人はぜひご参考にしてください。
iPhoneが値上げした理由とその後の価格
そもそもiPhoneが値上げした理由として、以下3点が挙げられます。
- 円安の影響
- 半導体の不足
- スマートフォン自体の需要が大きい
もっとも影響が大きいのが円安、それに半導体不足と需要拡大が絡んだのが、現在の値上げの原因です。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
円安の影響
iPhoneが値上げした最大の理由はなんといっても円安です。
2022年はコロナ禍とロシア-ウクライナ戦争があり、世界経済は大きく揺さぶられました。その結果、近年稀に見る円安ドル高の状態が続いています。
米ドルと日本円の為替レートがこのように変化した以上、Appleも価格を見直すしかありません。結果としてある程度の利益性を保つため、日本でのiPhoneシリーズの販売価格を20〜30%ほど高めに再設定しました。
半導体の不足
半導体の不足もiPhoneの値上げに関係しています。
ここ数年半導体需要は増えつつあります。
しかしコロナ禍拡大や輸送コスト高騰、さらには米国に対する中国への経済的制裁が絡み、半導体を安定して供給しづらい背景がありました。
半導体の供給が少なく需要が大きいのは、つまりiPhoneの値上げを意味します。要するに製造コストが上がっているので、それを回収するために価格を高くせざるを得なかったわけです。
iPhone自体の需要が大きい
iPhone自体の需要が大きいのも関係しているでしょう。
日本でのiPhoneのシェアは65.37%(2022年10月14日現在) 。要するに一番人気で、本来的には「強気の値段を出してもよい」立場にいます。
Androidが頑張れば価格競争になって安くなるかもしれませんが、現状では圧倒的な差がついているので、これはすぐには望めないでしょう。
iPhoneの値上げがあったとはいえ、日本は最安値
iPhoneの値上げで、「日本はAppleから冷遇されている」と感じた人もいるでしょう。しかし、決して恵まれていないわけではありません。
むしろ日本でのiPhoneの価格は、世界でもっとも安く設定されています。
Appleは37の国と地域に対して、直販価格を設定。うちもっとも安いのが日本です。
2022年9月12日時点の為替レートだと、iPhone14は日本では119,800円(税込)。しかしそれ以外の36カ国平均は148,182円。つまり日本は、圧倒的にiPhoneが安く手に入る国です。
iPhoneが値上げしても安く購入する方法
上記のとおり、日本ではiPhoneの価格が安いとはいえ、値上げされたことに変わりはありません。
要はその国の収入水準が低いなら、相対的に安くても手に入れづらいわけで、こと日本でその問題を感じている人は多いでしょう。
しかし以下の方法を活用すれば、iPhoneは安く手に入れられます。それも数千円オトクとかそういう話ではありません。実質、数万円ほどリーズナブルになる可能性があります。
- 型落ち・リユース品を狙う
- オンラインショップで購入して割引適用
- 今持っている端末を下取りしてもらう、自力で売却する
型落ち・リユース品を狙う
iPhoneを購入するなら、まず型落ち品かリユース品を狙いましょう。
型落ちとはつまり古いナンバリングのこと。2022年なら、iPhone12、13シリーズが該当します。
iPhoneは新しいナンバリングが発表されると、型落ちの価格が値下げされるシステムで、ずいぶん安く購入可能です。
たとえばiPhone12まで理想を落とせるなら、128GBモデルで99,800円。iPhone14なら平気で150,000円を超えてくるので、大きな違いがあります。
リユース品は、キャリアや格安SIMで販売されている中古品です。
これも正規価格から2、3割安くなります。しかもキャリアや格安SIMが整備をかけているので、故障などのリスクもほとんどありません。
オンラインショップで購入して割引適用
オンラインショップで購入して、割引を適用する方法もあります。ほとんどのキャリア・格安SIMでは、オンラインというだけでiPhoneが安くなるキャンペーンを実施。
仮にキャンペーンがなくても、事務手数料が安くなったり、プランが長期的に割引されたり、結局はリーズナブルになります。
今持っている端末を下取りしてもらう、自力で売却する
今持っている端末を手放すつもりがあるなら、下取りしてもらう方法もあります。
これはAppleやキャリアが提供するサービス。売却金額がそのまま新しいiPhoneの割引金額になります。
下取り金額はナンバリングや状態にもよりますが、50,000円あたりは当たり前。最高の条件なら100,000円ほどで買い取ってもらえることも。
ここまでの下取り価格になれば、手元にあるiPhoneは失われるものの、もはや値上げは関係ないほど安い値段で購入することが可能です。
まとめ
本記事ではiPhoneの値上げについて解説しました。
残念ながら2022年現在、世界経済の乱れによりiPhoneは高価なものとなりつつあります。それだけ異常な円安ドル高だし、とにかく半導体が足りていないのです。
しかしiPhoneは、工夫次第ではかなり安く購入できます。オンラインショップを使ったり、型落ちやリユース品を狙ったりすれば、もはや値上げは問題にならない安さになることも。
iPhoneを買い換えるなら、できるだけ安くおさえられるように工夫しましょう。