2021年2月18日、ソフトバンクは新プラン「LINEMO」を発表しました。
auの「povo」、docomoの「ahamo」に対抗するプランですね。
内容自体もかなり充実しており、多くの人がLINEMOのリリースを楽しみにしています。
とはいえLINEMOには、見逃しがちなデメリットがいくつも存在します。
本来ならば「先に教えておけ」と言いたくなるようなものもあり、知らずに契約するのはかなり危険です。
本記事では、LINEMOにおける知られざるデメリットについて解説します。
LINEMOの意外なデメリットとは?
さっそくLINEMOの意外なデメリットについて確認しておきましょう。
細かいことを言えばさまざま挙げられるのですが、ひとまず以下のような点については確実に知っておく必要があります。
キャリアメールが使えない
まず、キャリアメールが使えない点には注意しなければいけません。
つまり「softbank.ne.jp」のアドレスは、LINEMOに移行した時点で使えなくなるわけです。
この場合、別なメールアドレスを自力で用意することとなります。
オンラインでしか申し込めない・電話サポートがない
また、オンラインでしか申し込めないのも面倒なところ。
店頭で手続きはできないので、相談しながらプランを設定していくという方法が取れません。
また契約後も、電話サポートが実施されない点に注意。
サポートは、オンライン上でのやりとりでしか受けられません。
Yahoo!関連の特典が消滅する
さらに、Yahoo!に関連した特典は、のきなみ消滅してしまいます。
つまり、PayPayやYahoo!ショッピングなどでのポイント付与サービスが消滅してしまうわけです。
そして、Yahoo!プレミアム会員を無料で利用する特典もなくなってしまうし、シェアプランやEnjoyにおける優遇もなくなってしまいます。
各種割引と連動しない
また、従来の割引サービスとも連動しなくなる点に注意しましょう。
まずLINEMOに契約している人は、家族割の対象者としてカウントされなくなります。
さらにはSoftBank光を利用している場合、「おうち割」の適用も外れてしまいます。
スマホセットがない
現在LINEMOでは、格安SIM単品での申し込みしか受け付けていません。
つまり、スマホと格安SIMカードのセットがないわけです。
ただしほとんどのスマートフォンはLINEMOに対応しているので、余程古い機種を使っていない限りは問題ありません。
それでもLINEMOはメリットがある
(引用:LINEMO)
とはいえ、LINEMOがよくできたプランであることは、否定のしようがありません。
やはり上記のデメリットを受け入れてでも、使いたいと思わせるメリットが多々あります。
一度、LINEMOのメリットをおさらいしてみましょう。
やっぱり安いのは間違いない
なんと言っても、やはり安いことには変わりありません。
基本料2,728円(税込)で20GBものデータ通信量が可能になるのは、あまりにも魅力的です。
格安SIMですらもっと料金がかかるケースがあることも考えれば、三大キャリアでこの安さは見逃せません。
従来どおりのプランを使う場合と比較して、相当なオトク感が得られるでしょう。
LINEがカウントフリー
LINEMO最大の特徴は、やはりLINEがカウントフリーであること。
LINEの利用時に発生した通信量は、当月のデータ通信量に加算されません。
つまりLINEに関連した操作は、「利用し放題」というわけです。
これは、競合するdocomo、auにはありえないメリットであり、差別化のポイントとなっています。
LINEクリエイターズスタンプ使い放題!
さらには、LINEクリエイターズスタンプも使い放題になります。
LINEMOなら、700万種類以上のスタンプを、無料で好きなだけ使うことが可能です。
LINEでのコミュニケーションを取る機会が多い人には、とてもありがたいメリットだと言えるでしょう。
ただし一度にダウンロードできるスタンプの種類は10個までと制限されているので、注意してください。
11種類目を利用する場合、何かひとつスタンプについて削除して、スペースを空けてあ げる必要があります。
国際ローミング導入
現時点で国際ローミング導入は確定しています。
海外での利用機会が多い人にとっては、この点はたいへん強力なポイントと言えるでしょう。
ただしアメリカ放題の対象外になっている部分には注意してください。
eSIM対応確定
LINEMOは、すでにeSIMに対応することが確定しています。
別に物理SIMでもさほど困らないのですが、今後eSIMが主流となっていく中では、割と大きなメリットと言えるかもしれません。
通信制限されても速い
また、通信制限がかかっても1Mbpsの通信速度を確保できるのも重要です。
1Mbpsと言えば、だいたいソーシャルゲームや低画質のYouTube動画を楽しめるレベルですね。
これだけのことができれば、通信制限がかかってもかなり快適に利用できるでしょう。
まとめ
(引用:LINEMO)
LINEMOは、「ようやくソフトバンクから5Gプランがやってきた!」というような具合で、かなり歓迎されました。
実際、わかりやすいところでは魅力的なプランだったので、LINEMOがスタートすることを心待ちにしている雰囲気すら感じられます。
しかし、LINEMO(povoとahamoも同様ですが)にも細かいデメリットがあることは、見逃してはいけません。
特にキャリアメールが使えない、あるいは特典や割引がなくなってしまうことについて理解したうえで、利用するかどうか考えることが重要です。
ただし、それ以上に計り知れないメリットがあるのも事実。
3,000円足らずで20GBのデータ通信量が利用できて、LINEの利用にも優遇されるのはあまりにも強力です。
上記のようなデメリットを飲み込んだうえでも、利用する価値はじゅうぶんにあります。
興味がある人は、ぜひ一度LINEMOへの移行・乗り換えを考えてみてください。