格安SIMを利用することが、決して珍しいことではなくなっていました。
今まさに、三大キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討している人もいるでしょう。
しかし格安SIMへ乗り換える際には、「今使っている機種と、格安SIMが適合するのか?」という疑問が浮かんでくるはずです。
まずはこの点を確認してから、格安SIMへ乗り換えるようにしましょう。
キャリア新プランに対抗!格安SIM11社、新料金プラン比較
ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO]と新プランが誕生し、これらに乗り換えた人も多いでしょうが、このキャリアの20GBプランに対抗して、格安sim各社新料金プランに変更しているところも多いのです。
古い機種だと、格安SIMが使えない?
結論から言えば、あまりにも古い機種だと、格安SIMが使えない可能性はあります。
古い機種は、SIMロックを解除できない可能性がある
iPhoneやアンドロイドには、「SIMロック」というものがほどこされています。
SIMロックがかけられていると、キャリア以外のSIMカードを認識できません。
つまり格安SIMカードが認識できなくなるということです。
ただ、SIMロックを解除することで、格安SIMが使えるようになります。
しかし、中には、SIMロックが解除できないできない機種も。
古い機種は、そもそも格安SIM業者が出てくることを想定していなかったので、解除できるように作られていられないのです。
したがって、古い機種で格安SIMカードが使えないケースも出てくる、というわけです。
SIMカードの規格が違う場合も
また、SIMカードの規格が違うということもあります。
機種によって、使われているSIMカードの規格が違います。
SIMカードの種類は、
- 標準SIMカード
- microSIMカード
- nano SIMカード
の3つです。
うち、格安SIMカードは、たいていnano SIMカードを使っています。
つまり、端末に挿さっているSIMカードがnano SIMカード以外なら、基本的には格安SIMは使えません。
一度、端末に挿さっているSIMカードを抜いて、確認してみましょう。
格安SIMが使える機種、使えない機種まとめ
格安SIMが使える機種と、使えない機種について、詳しく解説します。
ぜひ、格安SIMを購入する前に、確認しておいてください。
iPhone
主要な格安SIM業者の機種対応状況は、以下に示すとおりです。
<iPhone5以降にすべて対応>
- QT mobile
- b-mobile
- 楽天モバイル
- Nifmo
- U-mobile
<iPhone4s以前も対応>
- IIJmio
- U-mobile(docomo回線使用時)
- DMM
- QTmobile(docomo回線使用時)
- イオンモバイル(docomo回線使用時)
- エキサイトモバイル
ただしiPhone4s以前となると、現在の重くなったコンテンツを開けない可能性が出てきます。
また、一部Appなどが利用できないケースも。
メインのスマートフォンとして使うには、少し無理があります。
2台持ちのうち、サブ的な使い方にとどめておくのがおすすめです。
アンドロイドの場合は?
各種アンドロイド端末と格安SIMカードが適合するかは、
- キャリア
- 機種名
- 格安SIM業者
によって違います。
表にすると、おおむね以下のとおりです。
元キャリア/乗り換え先格安SIM業者系列※ | au系 | ソフトバンク系 | docomo系 |
au | ○ | × | × |
ソフトバンク | × | ○ | ○ |
docomo | × | × | ○ |
※(格安SIM業者は三大キャリアから回線を借りており、借りた先に応じて、上記のように系列が決まっています)。
ただし、どの機種が使えるか、ロック解除かどうかなどは、ものすごく複雑です。
したがって一度乗り換え先に、今の機種で対応できるか、確認することをおすすめします。
格安SIMに変えると使えない機能が出てくる
ただし、格安SIMが適合したからといって、何の問題もないわけではありません。
格安SIMに乗り換えると、キャリア由来の機能が使えなくなってしまいます。
キャリアのメールアドレス
まず、キャリアのメールアドレスは使えなくなります。
キャリアと契約しているからこそ、「softbank.ne.jp」「docomo.co.jp」などのメールアドレスが使えます。
しかし契約しているキャリアが変わっているので、メールアドレスも使えなくなるというわけです。
ただし、電話番号を使ったSMSは利用できます。
LINE IDの検索ができない
格安SIMに変えると、LINE IDの検索ができなくなってしまいます。
「年齢確認」をしないと、LINE IDが検索できないようになっています。
しかしLINEは、三大キャリア契約者以外の年齢確認を認めていません。
したがって、格安SIMでは年齢確認ができず、LINE IDの検索が使えないというわけです。
ただし、「QRコード」や「ふるふる」でのLINE ID交換は可能です。
また、「LINEモバイル」など一部の格安SIM業者も、例外的にLINE ID検索が使えます。
デザリングができない場合も
格安SIM業者によっては、デザリング(スマートフォン経由で、パソコンなどをネットとつなげること)ができなくなる場合があります。
三大キャリアでデザリングを使っている場合は、注意しましょう。
デザリングができる格安SIM業者としては、
- U-mobile
- 楽天モバイル
- mine
- DMMモバイル
などが挙げられます。
キャリア決済が使えなくなる場合も
最近では整備が進んでおり、見かけなくなっていますが、キャリア決済を使えなくなる場合もあります。
つまり、「ソフトバンクまとめて支払い」「docomoケータイ支払い」などが使えなくなるというわけです。
ただし、格安SIM業者が、独自の決済方法を用意している場合もあります。
格安SIMが使えないとき、どうすればいい?
残念ながら、持っている機種が格安SIMに対応していない場合もあります。
とはいえ、格安SIMに乗り換えるメリットはすてがたいものです。
なんとかして導入したいという人もいるでしょう。
もしその場合、以下のような方法が考えられます。
格安SIM対応の機種を持ち込む
第一に、SIMロック解除済みの中古スマートフォンを購入して、格安SIM業者へ持ち込むという方法があります。
Webサイトなら、Amazonや楽天などで、簡単に入手可能です。
実店舗であれば、GEOなどの中古屋で手に入ります。
少し手間はかかりますが、自分好みのスマートフォンを選択できます。
ただし、格安SIMに対応していないものを買ってしまわないように、注意してください。
格安SIM業者で調達する
格安SIM業者では、SIMカードに対応しているスマートフォンを販売しています。
これを購入すれば、SIMカードは確実に利用可能です。
機種代金は、月々の利用料金で、割賦して支払うことになります。
ただし格安SIM業者で取り扱われているスマートフォンは、かなりラインナップが限られています。
ラインナップでよいものが見つけられなかった場合は、中古のものを自前で用意するとよいでしょう。
まとめ
スマートフォンの機種次第では、格安SIMを使えないというケースも存在します。
格安SIMに乗り換える際は、事前確認しておきましょう。
上記したとおりスマートフォン時代初期のものでも、格安SIMを使うことは可能ではあります。
諦めずに、一度確認することをおすすめします。
ただし、使えないアプリが出てくるなど、不便を感じさせられるケースもあるので、注意しましょう。
自分の持っている機種がSIMカードに適合しない場合は、購入して持ち込むか、格安SIM業者で用意されているものを利用すれば問題ありません。 ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO]と新プランが誕生し、これらに乗り換えた人も多いでしょうが、このキャリアの20GBプランに対抗して、格安sim各社新料金プランに変更しているところも多いのです。
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