2016年3月、Appleは「iPhone SE」を発表しました。
52,800円から、というリーズナブルさと、小型なデザイン。
そしてえ当時のナンバリング最新作だったiPhone6sと比較しても見劣りしない各種性能。
iPhone SEは、ユーザーか歓迎されました。
そして時は流れて2021年、いまだにiPhone SEは「名機だったなあ」と振り返られています。
「だったなあ」どころか、現役で使い続けている人もおり、「今も名機だなあ」と言われるケースも。
いったいiPhone SEは、なぜ名機だと呼ばれるのでしょうか?
今回は、名機と呼ばれる理由について、少し深く考えていきます。
iPhone SEが名機だと言われる理由は何か?
iPhone SEが明記だと言われる理由は、さまざま存在します。
しかし、以下のような点が、評価を高める原因となったでしょう。
- コンパクトなサイズ
- 過不足のないスペック
- A9プロセッサーの存在
- 安定したバッテリー性能
- 非常にリーズナブルだった価格
- iPhoneらしさのあるデザイン
コンパクトなサイズ
iPhone SEが「コンパクトなサイズである」ことは、わかりやすい魅力だったと言えるでしょう。
片手でも余裕で操作できるサイズ感は、利便性という面にかなり貢献しています。
最近のiPhoneは、両手でないと持てないものが多くあります。
それがかならずしも悪いことではないですが、不便だと感じられることは少なくありません。
だから、「あの頃はよかった」というテンションで、「iPhone SEは名機だったと」語られることもあるわけです。
過不足のないスペック
iPhone SEが名機だと言われる理由として、「過不足のないスペック」は欠かせないでしょう。
iPhone SEは、いちおう廉価版という位置付けですが、スペックは申し分ありませんでした。
後述のようにA9プロセッサーが搭載されており、操作は高速化されていて、たいへん快適。
4K動画撮影にiSightカメラ、さらにはApple Payや高画質ディスプレイなど、とにかく必要なものは揃っていました。
にもかかわらず料金が安かったので、評価されるのはある意味当然だと言えるでしょう。
A9プロセッサーの存在
iPhone SEには、A9プロセッサーが採用されています。
これは、iPhone6sとまったく同じものです。
わかりやすくいうと、A9プロセッサーは、当時もっともすぐれたチップのひとつでした。
これによってiPhone SEはヌルサクと動くようになっており、利便性を高めるひとつの理由となっています。
安定したバッテリー性能
iPhone SEは、バッテリー性能が高いことでも知られています。
バッテリーの持ちがよく、ナンバリングiPhoneと比較してほとんど見劣りしません。
ちなみに筆者も、現在iPhone SEを利用しています。
もう5年経つのですが、バッテリーの持ちについて、ひとつの文句もありません。
非常にリーズナブルだった価格
iPhone SEが名機と言われるうえでは、リーズナブルな価格も理由として挙げられるでしょう。
iPhone SEの価格は、52,800円からとかなり控え目でした。
ナンバリングのiPhoneが、ヘタすれば10万円以上することを考えると、相当に良心的な価格だと言えるでしょう。
iPhoneらしさのあるデザイン
iPhone SEは、iPhoneシリーズ独特のちょっとカクカクしたデザインで仕上げられています。
最近の丸みを帯びたデザインも、決して悪くはありません。
しかし初期のエッジが効いた、金属的なデザインのiPhone SEは、かなりカッコイイし洗練されていると評価されます。
また、ゴールドやローズウッドなどのバリエーションも用意されていました。
よって自分好みのものを選べる余地があり、iPhone SEは普及するに至ったわけです。
トリプルカメラが「タピオカ」と言われるように、iPhoneはデザインについてつまずくことがあります。
しかしiPhone SEには、デザインについて目立った不満などはありませんでした。
今からiPhone SEを購入する必要はあるか?
名機である理由を聞くと、「今からでもiPhone SEは買った方がよいか?」考える人もいるでしょう。
結論から言えば、購入するのもおおいにアリです。
iPhone SEは、今でもメイン機としてやっていける力をじゅうぶんに持っています。
(こういった長きにわたって利用できるのも、名器と呼ばれる理由の一つかもしれません)
ただし、いくつか注意点があります。
まず、iPhone SEのアップデートは、2023年秋以降で終了すること。
つまり、「次」か「次の次」のアップデートは、iPhone SEには適用されないわけですね。
いくら名機とはいえ、iPhone SEを使わなくなる理由としてはじゅうぶんすぎます。
また、いくら過不足ないスペックとはいえ、令和時代のiPhoneには勝ち目がありません。
基本的なブラウジングや動画視聴では、まだまだ現役です。
しかし、カメラ性能やFace IDの有無、細かいところでは違いがあると言わざるを得ません。
iPhone SEは名機であるとは言えますが、やはり時代には勝てないということです。
もう5年も前のプロダクトなので、こればかりは致し方ありません。
購入するのはアリですが、あくまでもサブ機的な役割を担うにとどまるでしょう。
第二世代は?
2020年に発売された、iPhoneSEの第二世代。
こちらについては、もちろんおすすめです。
現在であれば、49,280円というプライスで購入可能。
4.7インチのディスプレイに、A13チップ、1200万画素のメインカメラを搭載。
サイズは大きくなりましたが、それでもワンハンドで操作できるレベルではあります。
まだ発売してから時間が経っていないのでなんとも言えませんが、「名機再来」の予感はじゅうぶん漂っています。
まとめ:iPhone SEは名機だった
もうすぐサポートが打ち切られて、役割を終えようとしているiPhone SE。
しかしこの5年間、名機としてユーザーを支えてきた功績は大きいでしょう。
実は、「近い時期に発表されたiPhone6sが不評だったから注目された」、という理由もあります。
要するに比較対象があったから評価された側面もあるわけですね。
それでも、本記事で述べたように、安くてすぐれたスマートフォンだったと言えるでしょう。