「スマホを水没させてしまった!」こんな経験をした方も多いのではないでしょうか?
最近のAndroidスマホは、ほとんどが防水仕様となっていますが、油断は禁物。特に長時間水没させた場合や、完全に水没させてしまった場合は注意が必要です。
この記事では、スマホを水没させてしまった場合のNG行為や対処法について解説します。
危険度順の水没パターン
最近のAndroidスマホは、ほとんどのモデルが防水仕様です。
しかし、モデルごとに防水性能が異なるのはもちろん、水没のパターンによっては重大な故障を引き起こすことがあります。
ここでは、危険度順に水没のパターンをみていきましょう。
海やプールで水没
最も危険なのが、海やプールで水没させた場合です。これは、海水に塩分、プールの水には消毒用の塩素が含まれているためです。
塩分や塩素は、触れた部分を錆びさせるほか、長期的には腐食の原因になります。
もし、海やプールで水没させてしまった場合は、すぐに水道水で塩分や塩素を洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。
お風呂
Androidスマホをお風呂場に持ち込んでいる方も多いのではないでしょうか?
確かに最近ではAQUOSなどが「お風呂防水」をうたっているのですが、シャープは注意事項として主に次のような点を挙げています。
- 湯船や温泉、石けん、洗剤や入浴剤の入った水には浸けないこと
- 浴室温度40度以下、湿度99%以下で2時間以内の仕様にとどめること
- スマホに高温のお湯や冷たい水をかけないこと
- お風呂場では絶対に充電しないこと
つまり、お風呂に持ち込んだ場合、石けんや洗剤、急な温度変化はNGということです。
また、アメリカでは以前、お風呂場でスマホを充電していた女性が感電死したという事例があるため、お風呂場での充電だけは絶対に避けなくてはいけません。
雨
スマホを長時間雨にさらすというケースは考えにくいですが、外に置き忘れて雨が降った場合などは注意が必要です。
これは、雨水が二酸化硫黄や窒素酸化物を含み、酸性となっているため。
酸性の水は、錆を発生させるほか、長期的には金属を溶かしてしまいます。
このため、雨水にさらしてしまった場合も、水道水で塩分や塩素を洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。
Androidスマホを水没させた場合のNG行為は?
Androidスマホを水没させてしまった場合に、絶対に避けるべきNGな行為もあります。
スマホに深刻なダメージを与えないためにも覚えておいた方が良いでしょう。
すぐに電源を入れる
Androidスマホを水没させた場合、内部の基板まで水が侵入している可能性があります。
この状態で電源を入れると、基板がショートしてしまう可能性が高いです。
電源を入れるのは、スマホが完全に乾いてからにしましょう。
すぐに充電する
Androidスマホを水没させてしまった場合、すぐに充電するのもNGです。
これは、充電端子内に水分が付着しており、充電することでショートするからです。
また、電源を入れるのと同様、電流が流れることで基板がショートする可能性もあります。
ドライヤーで乾かす
ドライヤーで乾かすことも絶対にNGです。
これは、高温によって基板やパーツに損傷を与えてしまうためです。
また、ドライヤーの冷風やスプレータイプのダストクリーナーを使うのも、かえって水分を内部に侵入させてしまう可能性があるためNGです。
スマホを振る
水没させてしまった場合、急いで水分を取り除くためにスマホを振るのもNGです。
これは、スプレータイプのダストクリーナーを使うのと同様に、水分を内部に侵入させてしまうためです。
Androidスマホを水没させてしまった場合の対処法
Androidスマホを水没させてしまった場合、できるだけ早く、適切な方法で対処することが大切です。
適切な対処法について、順を追ってみていきましょう。
電源を切る
NG行為でも触れた通り、スマホの基板がショートする可能性があるため、水没したらすぐに電源を切りましょう。
また、充電中の場合は、ケーブルを外してすぐに充電を中止してください。
SIMカードを外す
スマホを水没させた場合、もっとも水分が侵入しやすい部分はSIMカードトレイです。
このため、水没させてしまったらすぐにSIMカードトレイを開け、SIMカードを外して水分を拭き取りましょう。
また、バッテリーやSDカードが外せるタイプのスマホの場合も同様にすぐ外して水分を拭き取ってください。
この作業を行う際に、ぜひチェックしたいのが「水没マーク」です。「水没マーク」が赤く染まっていれば内部に水分が侵入しているということになります。
この場合は、修理業者に修理を依頼した方が無難でしょう。
「水没マーク」の場所は機種によって異なりますが、バッテリーやイヤホンジャック付近の場合が多いようです。
水分を拭き取る
続いて、スマホ本体の水分を拭き取りましょう。
特にイヤホンジャックや外部端子周りの水分は、細めの綿棒などを使って丁寧に拭き取ってください。
乾燥させる
最後に、水没させたAndroidスマホほ乾燥させますが、NG行為で触れた通り、ドライヤーで乾燥させるのは絶対に避けてください。
乾燥させるには、密閉できるビニールバックとお菓子などに付いている乾燥剤を使うのが手軽で良いでしょう。
乾燥剤がない場合は、ホームセンターなどで手に入ります。
また、スマホのパーツショップなどでは、水没させた時に使う専用の「乾燥キット」も販売されているので、利用するのも良いでしょう。
水没や故障に備えてバックアップを取ることがおすすめ
スマホを水没させ、これまで紹介した方法で解決すれば良いのですが、場合によっては「電源が入らない」「再起動できない」といったケースも考えられます。
このため、日頃から定期的にスマホのバックアップを取っておくことをおすすめします。
まとめ
Androidスマホを水没させてしまった時の対処法と絶対にNGな行動について解説してきました。
最後にもう一度重要な点をまとめます。
- スマホを水没させて場合、電源を入れる・充電する・ドライヤーで乾かすは絶対にNG
- スマホを水没させた場合、適切な順番と方法で乾燥させること
- 「水没マーク」が染まっていたら修理業者へ依頼した方が無難
- 水没や故障に備えて日頃からバックアップを取っておくこと