スマホやタブレットを安く利用できる手段として、節約意識が高い人に人気なのが格安SIMと呼ばれる通信サービスです。格安SIMの中でも特に人気が高く、第4の携帯電話キャリアとしての参入が決まっていることから、乗り換えを検討している人も多いと考えられるのが、楽天モバイルです。
楽天モバイルでは利用できるデータ容量に応じて様々なプランがありますが、中でも音声通話SIMが1,250円~で利用できるベーシックプランに注目している人も多いと思われます。
筆者が実際に楽天モバイルのベーシックプランを契約した際の流れや、実際に使ってみて感じたこと、楽天モバイルのベーシックプランはどのような人に向いているのかなどを解説していきます。
楽天モバイルの申し込みから利用開始まで
楽天モバイルはWEBと実店舗から申し込みができますが、筆者はキャンペーン時にWEBから申し込みを行いました。その際の流れを紹介していきます。
楽天スーパーセールでよりお得に契約が!
格安SIMは月々の通信量が安い分、端末の購入補助などが殆どないため、スマホとセットで購入する場合高額の初期費用がかかってしまうのが筆者にとってはネックでした。
楽天市場では年に4回程度楽天スーパーセールが行われますが、この際に音声通話SIMで乗り換えや新規契約をするとセットで端末が格安購入できます。
実際に筆者も1万円以下でAndroidスマホをセット購入できたので、初期コストを圧倒的に抑えることができました。
申し込みは「楽天モバイル楽天市場店」から行い、端末の支払いなどはクレジットカードで一括で行いました。
もともと楽天のIDを保有していたので、そのID情報を利用して楽天モバイルへ申込みも行ったので、ほとんど手間と時間はかからなかった印象が強く残っています。
また申し込みの際には本人確認書類を提出する必要があったので、運転免許証をカメラで撮影したものをアップロード提出しました。
書類不備の連絡が届く・・・
自分としては完璧に申し込みができたつもりだったのですが、申し込みの翌日に書類に不備があるため再提出を求めるメールが届いてしまいました。
筆者は集合住宅に住んでいて、申し込み時には建物名や部屋番号を入力したのですが、なんと運転免許証には建物名や部屋番号が記載されていなかったのです。
慌てて役場に足を運んで住民票の写しを発行してもらい、それを補助資料として追加提出することで、なんとか事なきを得ました。
集合住宅に暮らしている人が申し込みをする場合には、本人確認書類に建物名や部屋番号の記載があるかを確認してから書類提出を行うことをおすすめします。
書類を追加提出した後は、即日で審査通過の連絡があり、その翌日には商品発送連絡をいただき、それから二日後に端末が届きました。
商品到着後の設定
SIMカードと端末を受け取った後は、MNPの切り替えて続きと初期セットアップが必要です。
楽天モバイルの場合はSIM受け取り後に専用のダイヤルに電話をかけることでMNPの切り替え手続きが行われます。筆者の場合は電話をかけてから30分程度で前のスマートフォンが通信不能となり、楽天モバイルのSIMが使えるようになりました。
セットで購入したAndroidスマホの初期セットアップは非常に簡単でした。
最初から楽天モバイルAPNが作成してあったので、SIMカードを指した後、「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」と進み、その中から「楽天モバイル」を選択するだけですぐに電波を掴んで通信ができました。
筆者化はかつて別の格安SIMをSIMフリーのモバイルルーターに入れて使っていたのですが、そのときは自分でAPNを作成しなければなりませんでしたし、やや時間がかかりました。
楽天モバイルでセット購入した端末であれば、格安SIM初心者でも簡単に初期セットアップができるな、と強く印象付けられました。
ベーシックプランの詳細と実際に使ってみて感じたこと
筆者が契約したのは楽天モバイルのプランの中でも最も安いベーシックプランというプランです。
このプランはデータ容量の制限はないものの、高速データ通信は不可能で最大通信速度は常に200kbpsというちょっと変わったプランです。
筆者はWi-Fi環境下で過ごすことが多いので、高速データ通信ができないプランでも問題ないと思い、安さを最優先してベーシックプランを選んだのですが、実際に利用してみて利用できると感じたサービスや利用できないと感じたサービスを紹介していきます。
ベーシックプランでも問題なく利用できるサービス
○LINEのメッセージの送受信や無料通話
○写真付きメールの送受信
○インターネットラジオアプリ
○QRコードアプリでの支払い
これらのサービスは全く問題なく利用できました。
LINEの無料通話も特に音声が途切れること無く、クリアな音質で会話ができましたし、radikoやらじる☆らじるなどのネットアプリも起動時にやや時間はかかったものの、起動後は途切れること無くラジオを聴き続けることができました。
楽天モバイルのベーシックプランはデータ容量の制限がないため、スマホではこれらのサービスしか主に使っていない場合には、同プランに乗り換えることで、ストレス無く高い節約効果が期待できるものと考えられます。
利用が厳しいと感じたサービス
☓ネット動画のストリーミング再生
☓LINEのビデオ通話
☓ポケモンGOなどの負荷の大きいゲーム
☓画像の多いサイトの読み込み
通信速度が最大で200kbpsしかでないため、You Tubeをはじめとするネット動画のストリーミング再生は絶望的です。低画質でも再生が止まってしまうことが多いため、Wi-Fi環境下で利用するのが無難です。
またLINEの無料通話は問題ない一方で、ビデオ通話は映像や音声が乱れることが多かったので、実用性に乏しい印象です。
ポケモンGOに関しては起動や周辺にいるポケモンを捕まえる程度であれば問題ありませんが、レイドバトルなどのマルチプレイは不可能でした。
加えてInstagramなどの画像メインのSNSは画像の読み込みに時間がかかり、イライラしてしまうため、実質的に利用は無理だなと感じました。
楽天モバイルを契約して感じたメリット
楽天モバイルのベーシックプランの特徴についてはおわかりいただけたかと思います。ベーシックプランに限らず、楽天モバイルを契約して感じたメリットを紹介していきます。
支払いに楽天スーパーポイントが使える
楽天モバイルでは毎月の通信量の支払いに楽天スーパーポイントが利用できます。
毎月の支払い方法はクレジットカード支払いとしていますが、楽天スーパーポイントの残高がある場合、楽天スーパーポイントが優先的に利用されるようになっていて、期間限定ポイントも無理なく利用できます。
以前までは利用期間が短く使いみちがない1ポイントや10ポイントの楽天スーパーポイントが消滅してしまうことがありましたが、現在では期間限定ポイントも無駄なく利用できています。
楽天市場での買い物がお得になった
楽天モバイルの加入者であれば、楽天市場での買い物で獲得できる楽天スーパーポイントが随時+2倍になります。
筆者は度々楽天市場で買い物をするので、以前よりもお得に買物ができるようになりました。特に家電などの高価なものを購入した際のポイント還元が大幅に増えたことが嬉しかったです。
楽天モバイルを契約して感じたデメリット
特にこれと言ってありませんが、契約の際に運転免許証に建物名と部屋番号がないという理由で一度撥ねつけられたことがやや心のしこりとして残っています。
もう少し融通がきく対応をしてほしかったです。
楽天モバイル(ベーシックプラン)はこんな人に向いている
実際に筆者が楽天モバイル(ベーシックプラン)を利用して実感したことから、楽天モバイル(ベーシックプラン)は次のような人に向いていると考えられます。
・とにかく毎月の通信料を安くしたい人
・Wi-Fi環境下で過ごすことが多い人
・スマホではLINEやネットラジオなどが利用できれば十分という人
・楽天のヘビーユーザーで、楽天市場でよりお得に買物をしたい人
楽天モバイルはデータSIMであれば、いつでも違約金なしで解約ができるので、気になった場合には気軽にお試しをしてみることをおすすめします。