ときどき、「みんなiPhoneばかりで気持ち悪い」といった趣旨のコメントが聞かれます。
たしかに右も左もiPhoneユーザーばかりで、気持ち悪いか、あるいは不思議に思う部分もあるはずです。
「国から支給でもされてんの?」というジョークも聞かれました。
実際、日本のiPhoneシェア率は%で、世界で第一位となっています。
(引用:ヒカカク!)
間違いなく、「日本人はiPhoneばかりを使っている」と言えるでしょう。
しかし、iPhoneばかりを使うことには、「気持ち悪い」だけでは片付けられない理由があるのです。
なぜ、日本人はiPhoneばかりを使うのか? 気持ち悪い?
日本人がiPhoneばかり選ぶのには、理由があります。
その現象自体が「気持ち悪い」と感じる部分もあるでしょう。
しかし、よくよく考えれば「そりゃ、iPhoneを選ぶよな」と分かるはずです。
みんなと一緒がみんないい理論
もっともしっくりくる理由は、「みんなと一緒がみんないい」というところではないでしょうか?
人は誰しも、
- 「誰かと同じようなものを持ちたい」
- 「みんなと同じだと安心する」
と考える部分があります。
たとえばスニーカーを買うとなると、みんなadidasやNIKEがまず選択肢として浮かび上がるはずです。
そして、まずはAdidasやNIKEでよいものがないかチェックするでしょう。
その後で、ようやくReebokやオニツカタイガーを見回すはずです。
iPhoneも、これと同様です。
一番有名だから、まずiPhoneばかりが浮かび上がります。
(それが気持ち悪いのかも知れませんが)
特に日本人は、「誰かと一緒であること」を、より強く好む部分がありますよね。
こういった「仲間意識」のようなものは、人によっては「日本人は群れてばかり(=iPhoneばかり)で気持ち悪い」と感じさせるかも知れません。
シンプルに品質がよい
iPhoneばかりで気持ち悪いのは、決して不自然なわけではありません。
iPhoneは、シンプルに品質がよい(安定している)のです。
たとえば、
- ジョブズとそのチルドレンらしいデザイン性と高級感
- レスポンシブな操作感
- ホームボタンがひとつしかない
- iOSにもよるが、基本的には動作が早い
- (最近の)Siriは会話が成立する
- 最大音量が程よい
- カメラの性能がデジカメを超えつつある
などといった点が挙げられるでしょう。
iPhoneばかりを使ったあとで、古いAndroidに乗り換えたとき、こういった差異ははっきりとわかります。
最近のAndroidならまだしも、古いAndroid端末は、
- 動きが遅くてイライラする
- バグが多い
- 音量を一定以上上げると「耳に悪い」と警告してくる
- いちいちタップする回数が何かと多い
- 背面のデザインがiPhoneと比較して気持ち悪い
ということを感じます。
筆者の場合はその点を強く感じました。
もちろんiPhoneにも欠点はあるし、Androidにも強みはあります。
しかし、日本人の多くは「iPhoneのほうが使いやすいな」と感じいているのでしょう。
それが、「日本人はiPhoneばかりで気持ち悪い」という現象につながっているのかも知れません。
一番有名だから
iPhoneばかりで気持ち悪い状況になっているのは、結局、「一番有名だから」かも知れません。
この世に初めて生まれた「スマートフォン」は、iPhoneです。
今、iPhoneと肩を並べるAndroidは、もともとiPhoneの後追いでしかありません。
iPhoneは発表前から「初めてのスマートフォン」として注目され、現在にまで至ります。
Androidより先輩だし、知られる機会も多かったのです。
だから、みんながこぞってiPhoneを選び、結果としてiPhoneユーザーばかりになっている部分もあるでしょう。
ただ、「有名だからという理由で思考停止して購入している」という点については、何かしら気持ち悪い感覚を感じる人もいるはずです。
世界もiPhoneばかり、気持ち悪いことはない
「日本人はiPhoneばかりで気持ち悪い」という人は、それなり多いでしょう。
しかしiPhoneばかりなのは、何も日本に限った話ではありません。
世界においても、iPhoneばかりといっても過言ではない状況があります。
下記は、iOS(iPhone)の国別シェア率です。
(引用:ヒカカク!)
他にも、上記以外の先進国(準先進国)のいくつかで、iPhoneは50%近いシェアを獲得しているという調査も存在します。
別に日本人だけが、iPhoneばかり選び取っているわけではありません。
他の国と比較して多少偏っている部分はありますが、iPhoneは世界的に信頼されている端末なので、選ばれて当然なのです。
まとめ:右も左もiPhoneばかり。それの何が気持ち悪いの?
満員電車で周りを見渡せば、みんなiPhoneユーザーばかり。
こういった状況について、気持ち悪いと感じる人は、一定数多いようです。
たしかに、
- 「みんなと同じがいいから」
- 「有名だから」
という理由で使われている部分があり、その点は人間の「弱さ」や「単純さ」が透けて見えて、気持ち悪いと感じるかも知れません。
また、筆者の場合は「日本が、iPhoneばかりになっている状況がAppleに乗っ取られているようで気持ち悪い」という感情が少しだけあります。
しかし、何もそういった気持ち悪い理由や、ましてや陰謀によってiPhoneばかりが選ばれているわけではありません。
なぜならiPhoneには、
- 最初に生まれたスマートフォンで、もっとも知名度が高い
- やはりいつだって品質がよい
という部分があるからです。
よいものは、誰だって使いたいはず。
そういった合理的な選択が積み重なった結果、「みんなiPhoneばかりで気持ち悪い」という状況になったのかも知れません。
上記のような背景を考えれば、「iPhoneばかり使っている人が気持ち悪いから、自分は使いたくない」と考える必要もないでしょう。
「みんなと同じはちょっとなあ」と思っている人も、「よいものを選ぶだけ」という視点に立てば、iPhoneへの見方も変わるはずです。