出張先で仕事をしたり、ゲームをしたりする際、ノートパソコンをインターネットに接続しますが、無料の無線LAN(Wi-Fi)では、速度が安定しなかったり、(仕事で使っていると)セキュリティ的に不安がある…。
また、スマホをテザリングして使う方法もありますが、データ消費量もバカになりませんし、バッテリーの消費も心配…。
そんな状況のとき、速度も安定で、セキュリティ的にも安心な有線LANをスマホと接続して利用することはできるのでしょうか?
結論を先に言うと、もちろんiPhoneやAndroidにLAN端子は付いていないため、そのままでは接続できませんが、機器を使えば簡単にスマホを有線LAN接続させることが可能です。
今回は、iPhoneおよびAndroidで有線LAN接続する方法を紹介したいと思います。
・無線LANより速度が出やすい
・通信品質が安定する
・セキュリティレベルが高い(外部から侵入されるリスクが低い
iPhoneで有線LAN接続する方法
iPhoneでは、下記のものを用意すれば、どのiOSでも有線LAN接続ができるようになります。
準備するもの
- iPhone本体
- Lightning - USB 3カメラアダプタ
引用:Amazon
「Lightning - USB 3カメラアダプタ」は、USB TypeA端子とライトニング端子が接続できるアダプタで、Apple Store(公式店)やAmazon、Yahooショッピングなどのネットショップでも購入することができます。
価格はApple Storeで4,950円(税込)とやや高いのですが、有線LAN時に使用するだけでなく、USB端子にUSB-HDMIアダプタを使えば、テレビなど大型モニターにiPhoneの画面を映すことができますし、使用用途は広いので持っていて損はありませんよ。
「USBーイーサネットポートLANアダプタ」は、USB端子しかない端末でもLANケーブルが挿せるようにするアダプタで、Apple社の公式のものはありませんので、市販店で購入します。価格は、Amazonブランドの「USBーイーサネットポートLANアダプタ」が1,626円(税込)です。
LANケーブルは、100円ショップなどでも売っている通常のLANケーブルで問題ありません。使用時に短すぎると使えませんが、長すぎてもそれだけ速度が落ちがちになりますので、適度な長さのものがベターでしょう。
接続方法
- iPhoneとLightning - USB 3カメラアダプタをつなげる
- Lightning - USB 3カメラアダプタとUSBーイーサネットポートLANアダプタをつなげる
- USBーイーサネットポートLANアダプタとLANケーブルをつなげる
- LANケーブルとネットを接続したいデバイス(パソコンなど)をつなげる
- Lightning - USB 3カメラアダプタとライトニングケーブルもつなげて充電もできるようにする
基本は、これだけで有線LAN接続ができます。
iPhoneの【設定】の中に【Ethernet】が追加されますんでIPアドレスなどが表示されるようになります。
ただ、基本と言ったのは、電力(パワー)が足りなく上手く接続できない場合があるためです。
この場合は、上記にプラスして
6.Lightning - USB 3カメラアダプタとUSBーイーサネットポートLANアダプタを一旦外す
7.Lightning - USB 3カメラアダプタとUSB‐USBケーブルをつなげる
8.USBケーブルをUSBハブ(セルフパワー型)につなげる
9.USBハブにUSBーイーサネットポートLANアダプタを挿し、LANケーブルとネットを接続したいデバイス(パソコンなど)をつなげる
つまり、セルフパワー型のUSBハブを中継させることで、パワー不足を解消するということですね。
Androidで有線LAN接続する方法
Androidでは、Android OS 5.0以降であれば、基本的に有線LAN接続ができますので、今使われているAndroidのほとんどが有線LAN可能ということになります。
準備するもの
- Android本体(Android OS 5.0以降のもの)
- LAN端子‐USB Type-CもしくはmicroUSB(自身のAndroidの端子タイプによる)
引用:Amazon
- LANケーブル
引用:Amazon
Androidでの有線LAN接続は、用意するものとしてはiPhoneより少なく簡単です。
LAN端子‐USB Type-CもしくはmicroUSB(自身のAndroidの端子タイプによる)のみで、だいたい3,000円前後で購入できます。
接続方法
- Androidを機内モードにする
※【設定】→【ネットワークとインターネット】→【機内モード】をオンにする(Androidの機種により若干名称等が異なる場合があります。) - LAN端子‐USB Type-CもしくはmicroUSB(自身のAndroidの端子タイプによる)とAndroid本体をつなげます
- LAN端子‐USB Type-CもしくはmicroUSB(自身のAndroidの端子タイプによる)とLANケーブルをつなげ、LANケーブルとネットを接続したいデバイス(パソコンなど)をつなげる
有線LANをより速くさせる方法
よりケーブルを短いものにする
LANケーブルなど有線LANにはケーブルが必須ですが、この長さが無駄に長いとそれだけ伝達させるわけですから遅くなってしまいます。
そのため、必要最低限の長さにしましょう。
LANケーブルの劣化に注意
無理にねじ曲げたり、圧迫したり、引っ張ったりなど何らかの理由でLANケーブルが劣化していると、速度が出なくなります。
ケーブル等の規格が古い
LANケーブルには、現在普及しているのは、「CAT5」「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」「CAT7」「CAT8」などのタイプなどさまざまな規格があり、「CAT5」など古い規格のLANケーブルだと速度が出ない恐れがあります。
また、USB Type-Aの規格も、1.1~2.0~3.1~3.2とあり、USB1.1とUSB3.1では転送速度が約820倍異なります。USB規格は新しい方が転送速度が速いので、新しいUSB規格が使用されている変換アダプタを選ぶとよいでしょう。