今回は、シャープの『AQUOS sense3 SH-M12(SIMフリー版)』を実際に購入・使用して感じたメリット・デメリットなどをレビューします。
最初にAQUOS sense3 SH-M12を使ってみた感想をまとめておくと「必要十分な機能が詰まったコスパの良い廉価モデル」です。
「携帯電話はWebサイト閲覧、メール、SNS、おサイフケータイなど必要最低限の機能が使えれば良い人」「スマホに慣れていなくて複雑な機能はいらない人」には最適のスマホと言えます。
なぜそう思ったのかの理由も含めて、実際のスマホの写真とともにレビューしていくので、『AQUOS sense3』に興味がある方はぜひご覧ください。 ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO]と新プランが誕生し、これらに乗り換えた人も多いでしょうが、このキャリアの20GBプランに対抗して、格安sim各社新料金プランに変更しているところも多いのです。
キャリア新プランに対抗!格安SIM11社、新料金プラン比較
シャープ AQUOS sense3 SH-M12のデザイン
AQUOS sense3の背面には光沢のないアルミが使われています。
手触りはサラッとしていますが、ガラスボディのような滑りやすさはありません。
飾り気のないシンプルなデザインに関しては、好き嫌いが別れるところだと思います。
ただ、メジャーなシリーズのスマホだけに、Amazonや楽天市場でも豊富なバリエーションのカバーが販売されているため、本体の見た目が気に入らなくてもあまり問題ないとも言えます。
右側面には電源ボタンと音量ボタンが付いています。
SIMカードトレーは左側面。SIMピンが無くても取り出せるタイプです。
充電はUSB-Cケーブルで可能です。
本体上側には3.5mmイヤフォンジャック付き。個人的には、上側についているとイヤホンを差したままスマホ台に置けるので嬉しいです。
上側から見たカメラ部分です。
AQUOS sense3のアウトカメラは標準+広角の約1,200万画素のデュアルレンズ仕様です。
カメラ部分は突出しているので、カバーを付けないなら置く時に注意が必要です。
AQUOS sense3 SH-M12と他のスマホとのサイズ感の比較
AQUOS sense3(約70×147×8.9mm)と手持ちのZenfone 5(約75.6×153×7.7mm)を並べて、サイズ感を比較してみました。
Zenfone 5と比べると、AQUOS sense3は本体が小さく片手でも持ちやすいサイズです。
手が大きい男性なら片手だけで操作もできると思います。
ただし、AQUOS sense3はコンパクトな見た目からすると若干重いのが難点です。
このサイズでZenfone 5(約165g)よりも重い(約167g)です。
両手で操作している分には気になりませんが、長時間片手で操作できる機種をお求めの方は、購入前に店舗で実機を持って重さを確認しておいた方が良いでしょう。
Zenfone 5(左)とAQUOS sense3(右)で同じYahoo!ニュースを表示してみました。
AQUOS sense3の方が2行分ほど表示が少ないです。
ただ、フルHD+のIGZO液晶ディスプレイのおかげか、AQUOS sense3は背景の白色が明るく、文字色がハッキリしていて読みやすいです。
AQUOS sense3 SH-M12付属品について
今回、イオンモバイルでAQUOS sense3 SH-M12(SIMフリー版)を購入したところ、本体以外に下記のものが同梱されていました。
- 保証書
- クイックスタートガイド
- ACアダプター(USB-PD対応)
SIMフリー版は最初から急速充電対応のACアダプターが付いているので、スマホを初めて使う人も別途充電器を買わずに即使い始めることができます。
ただし、イヤホン、スマホケース、液晶カバーは付いていません。
※ドコモなどのキャリア版ではACアダプターが同梱されていないため、別途購入する必要があります。
AQUOS sense3 SH-M12のカメラ
上の画像は、スマホを初めて触る人間がAQUOS sense3で撮影した写真です。
オートAI機能や手ブレ補正があるので、スマホを扱いなれていない人でも昼間ならそこそこ綺麗な画質で撮れます。
ただし、広角モードで大きな建物を撮影すると、端の方の歪みが目立つので要注意。
また、夜景モードや最大8倍ズームのデジタルズーム機能を使った場合は、画質の粗さが目立ちます。
総合的なカメラ性能は、ミドルスペック以上のカメラにこだわったスマホを持っている人には物足りないかもしれません。
一方、そこまで画質にこだわらない人、日々の記録や身内向けの写真が撮れれば良いという人には十分なカメラ性能です。
シャープ AQUOS sense3 SH-M12を使ってみて良かった点
AQUOS sense3を実際に使ってみて、良いと思った点をまとめました。
顔認証・指紋認証対応
AQUOS sense3の指紋認証は前面下部にあるナビゲーションキーでできる点が地味に便利です。
指紋センサーが前面にあるので、机に置いたままでも認証できます。
また、スリープモード状態から、指紋センサーに指を乗せっぱなしにすれば画面のスワイプなしでホーム画面を表示できる点も楽です。
顔認証も使えるので、冬場に手袋をしている時や手荒れが酷い時もカンタンにロック解除できます。
認証速度は高速とは言えませんが、3万円台で2種類の生体認証が使える点は十分メリットだと思います。
防水防塵・おサイフケータイ搭載
AQUOS sense3は、防水防塵、おサイフケータイ(Felica)搭載モデルです。
3万円台のミドルレンジのモデル(特に海外製)だと、この2つの機能が搭載されていない機種もあるのでその点は嬉しいところですね。
コンパクトなのでお財布代わりの持ち歩きにも向いています。
バッテリーの持ちが良い
AQUOS sense3のバッテリーは4,000mAhと大容量で、バッテリー持ちが良いのが特徴です。
LINEと電話、時々YouTubeを見るだけという使い方だと『朝7時:81% ⇒ 夜9時:60%』という減り具合でした。
ほぼスリープモードで持ち歩くなら、2日ぐらいは充電なしで充分持つと思います。
付属の急速充電対応のACアダプターによる充電が速いところも便利です。
画面がキレイ&見やすい
AQUOS sense3のフルHD+のIGZOディスプレイは、液晶の中では発色がキレイな方だと思います。
Zenfone 5と比べて特に感じたのが、白色の明るさです。
上の画像のZenfone 5(左)はブルーライト軽減フィルターがかかった状態なので余計に赤みがかって見えますが、フィルターなしでもAQUOSE sense3の方が白色が明るいです。
Webサイトなどは背景が白色であることが多いため、AQUOS sense3の方がキレイで文字も読みやすいと感じます。
ちなみに、AQUOS sense3にも、就寝時間に近づくと自動的に画質を調整してブルーライトを軽減する『リラックスオートモード』が搭載されています。
また、周囲の明るさに合わせて画質を自動調節する機能もあるので、日差しが強いところでも画面が見やすい点も良いですね。
DSDV対応
AQUOS sense3は、2枚のSIMを同時に差して待ち受けできるDSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)対応機です。
DSDV対応機は、次のような使い方ができます。
- 1台のスマホで2つの電話番号(例:プライベート用と仕事用)を使い分け
- 別々の会社の通話用SIM+大容量データ通信専用SIMを組み合わせて通信費を安く抑える
DSDV対応機なら、片方はauのSIM、もう片方はドコモ回線の格安SIMのような組み合わせもOKです。
ただし、片方のSIMで通話またはデータ通信中は、もう1つのSIMで通話やデータ通信はできません。あくまで同時に待ち受けができるだけです。
また、AQUOS sense3では2枚目のSIMスロットとmicro SDカード用のスロットが同じ場所のため、SIMを2枚差すとストレージ容量を増やせなくなる点には注意が必要です。
シャープ AQUOS sense3 SH-M12でイマイチと思ったところ
AQUOS sense3を実際に使って、イマイチ使いづらいと思ったところをまとめました。
処理の重いゲームには向いていない
AQUOS sense3は、処理の重いオンラインゲームには向いていません。
試しに光回線のWiFiに繋いだ状態で『荒野行動』『バンドリ!ガールズバンドパーティ』『ツムツム』をプレイした時の様子をまとめました。
- 荒野行動:プレイ中に時々カクつきが発生。1ゲームプレイ中に本体発熱。
- バンドリ!ガールズバンドパーティ:ミッション一覧画面でカクつき発生。それ以外はライブを含め普通にプレイ可。
- ツムツム:問題なくプレイ可。
荒野行動はプレイ自体は可能ですが、サクサク快適には動きません。
ちなみに、『荒野行動』プレイ時の画質設定は下記の通りです。
画面レンダリングレベル | バランス |
---|---|
フレームレート | 最大(60fps) |
ドローディスタンス | 最高 |
省エネ設定 | オン |
画質カスタマイズ | 全てオフ |
フレームレートやドローディスタンスを低く設定すれば多少はカクつきも減るかもしれません。
ただ、それでもハイスペックモデルのようにサクサクとは動かないと思います。
『ツムツム』のような処理の軽い2Dゲームは問題なくプレイできます。
「ゲームは時々しか遊ばない」または「とりあえず遊べたらOK」という人なら問題ないと思いますが、ゲームをやり込みたい人にはAQUOS sense3はあまり向いていません。
本体スピーカーの音質はあまり良くない
AQUOS sense3のスピーカーは、本体上部にあるモノラルスピーカーのみです。
音質は少し籠ったような音で、あまり良くありません。
映画のセリフや音楽が聞き取れないというレベルではありませんが、音質にこだわりがある方はガッカリするかもしれません。
ジェスチャー操作はイマイチ使いづらい
AQUOS sense3は初期設定で、本体下部のナビゲーションキーを左へなぞると「戻る」、右へなぞると「アプリの履歴表示」ができるようになっていますが、イマイチ使いづらいです。
ページ送りのような感覚で指をスライドさせると速すぎるようで、少しゆっくりめの速度でなぞらないと反応しません。
個人的にもう少し速くなぞっても反応してくれた方が使いやすいと感じます。
総評:低価格なのに必要な機能が揃っててコスパ良し!スマホ初心者におすすめ
AQUOS sense3の良い点、イマイチな点を色々と書きましたが、総評としては「必要十分な機能が詰まったコスパの良い廉価モデル」です。
「携帯電話は、主に電話、Webサイト閲覧、SNS、動画視聴、おサイフケータイぐらいしか使わない」という方には必要十分なスペックがあります。
指紋認証・顔認証・防水防塵・おサイフケータイ(Felica)・DSDV対応で税込み3万円台前半で買えるのはコスパが良いと言って良いでしょう。
また、スマホにあまり詳しくない方にも知名度があるシャープ製で日本語サポートが充実している点も、スマホ初心者には心強い点だと思います。
ガラケーからスマホに乗り換える家族がいるなら、初スマホとしておすすめです。
なお、2020年3月現在、そんなAQUOS sense3のドコモ版(AQUOS sense3 SH-02M)がドコモオンラインショップにて最大22,000円割引で購入可能です。
契約形態 | ドコモ AQUOS sense3 SH-02M(全て税込) |
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新規契約 | 9,680円 (22,000円割引) |
乗り換え(MNP) / FOMA→Xiへの機種変更 | 9,680円 (22,000円割引) |
機種変更(Xi→Xi) | 22,220円 (9,460円割引) |
備考 | ACアダプター別売り |
また、格安SIMのOCNモバイルONEでも3月25日(水)の11時まで、音声対応SIMとのセット購入時にAQUOS sense3 SH-12Mが12,210円割引されます。
契約形態 | OCNモバイルONE AQUOS sense3 SH-12M(全て税込) |
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新規契約 | 13,200円 (12,210円割引) |
乗り換え(MNP) | |
備考 | 音声対応SIMの同時契約が必須 |
AQUOS sense3に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。