今の時代、スマホなしでは生きていけないなんて人も増えてきているのではないでしょうか。
本来の目的である通話以外にも、メール、SNS、動画視聴、地図、ゲーム、音楽・・・など生活になくてはならないことが多いですよね。
ただ、毎月のスマホ代・・・ガラケー時代に比べると倍増くらいしている人も多くかなり家計の負担になっています。
その名の通り、格安SIMと言われる値段が安いSIMを提供する会社も増えてきています。
ただ、元々のドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアのほうが実はお得という人もいるのです!
ここでは、タイプ別に大手キャリアと格安SIMどっちがおすすめなのかみていきましょう。
大手キャリアと格安SIMの違いを分かりやすく解説
「大手キャリア」「格安SIM」名前はよく聞くかもしれませんが、その違いはいまいちわかっていない人もいると思います。
まず、大手キャリアと格安SIMの違いを分かりやすく解説していきましょう。
大手キャリアは・・・独自の回線を敷いており、携帯電話の通信サービスを提供する通信事業者のこと。※MNO(Mobile Network Operator)と言います。
※具体的には、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社で、近々楽天が4社目で参入します。
格安SIMは・・・大手キャリアから回線をレンタルして事業を行っている会社。自社で回線構築などがないため低価格で提供が可能。※MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言います。
※具体的には、UQmobile、ワイモバイル、mineo、楽天モバイル、LINE モバイル、OCNモバイルone、イオンモバイル、IIJmio、NUROモバイルなど日本国内だけでも600社以上あると言われています。
大手キャリアは3車線、格安SIMは1車線です。
そのため、車(利用者)が増えると、どうしても大手キャリア道に比べて格安SIMは渋滞しがちになりますよね。
よく格安SIMはあまりにも(大手キャリアに比べると)安いので、品質が悪そうとか、アプリが高いとか勘違いしている人もいるのですが、そんなことはありません。
大手キャリアのメリット・デメリット
画像引用:NTTドコモ
画像引用:au
画像引用:ソフトバンク
ここまでの説明ですと、格安SIMのほうが安くて良い!と思う人も多いでしょうが、大手キャリアには大手キャリアなりのメリットも存在するのです。
大手キャリアのメリット、デメリットを見ていきましょう。
大手キャリアのメリット
格安SIMに比べて「高い」イメージが強くデメリットが多いと感じる大手キャリアですが、意外と?大手キャリアならではのメリットも多いのです。
まず大手キャリアのメリットをみていきましょう。
実店舗でのサポートを受けることができる
大手キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクともにキャリアショップ(ドコモショップ)が全国に展開しています。
自分の街でも、ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップを見かけることが多いのではないでしょうか。
実際、ほとんどの設定、変更、手続きはオンラインでインターネットにて行うことができるのですが、スマホ初心者の方などですと自分で行うのは不安なものです。
そのため、初心者の方にとっては待ち時間がかかっても実店舗がしっかりあるのは安心材料になると思います。
最新機種を購入できる
例えば、iPhoneで言うと、最新iPhoneは「iPhone11」になりますが、大手キャリアでは販売中ですが、まだ格安SIMでは販売していません(iPhoneXRなどが販売中です)。
今のところでは、格安SIMでiPhone11を使うには、AppleStoreなどでSIMフリーモデルを購入して、格安SIMを入れる形となります。
そのため、最新の機種を手に入れたいときは、大手キャリアでの契約が、端末割引もあり、おすすめとなります。
通話し放題プランがある
格安SIMでも通話し放題プランを謳っているところはありますが、10分間限定だったり、家族限定だったり完全(24時間)通話し放題プランはありません。
通話をよくして、制限なくずっと話していたい人は、24時間制限なく国内通話がし放題になるプランはありがたいですよね。
速度(品質)が安定している
上記でも説明したように、通常時の速度は大手キャリアでも格安SIMでも変わりはありません。
しかし、例えば、繁華街の日中、イベント会場など人が多くいるところではどうしても格安SIMは速度(品質)が落ちてしまいます。
「常に高速を維持したい」「よく混雑していて速度が遅くなる」ような人は大手キャリアで品質が安定していた方がベターといえるでしょう。
5Gなど最新サービスをより早く受けられる
2020年からスタートすると言われている5Gサービス。
5Gは、現在(4G)の約100倍の速度が出るとされていますが、5Gを利用するには、大手キャリアが構築する5Gアンテナと、それを受信する5G対応機器(スマホなど)が必要になります。
そのため、5Gサービス開始直後(1年間以上?)は、5Gサービスは大手キャリアだけが受けられるものになるでしょう。
予想ですが、格安SIMで5G対応スマホが出るのは2年後以降くらいになるのではないでしょうか。
そのため。最新テクノロジー5Gを享受するにはやはり大手キャリアになります。
ポイントを貯めやすい
格安SIMでも「楽天モバイル=楽天スーパーポイント」のように月々のスマホ代でポイントが貯まるところもありますが、大手キャリアは大々的にポイントサービスを行っています。
- ドコモ=dポイント
- au=au Pay(現au WALLET)
- ソフトバンク=Tポイント
がそれぞれ貯まります。どこも、スマホ代以外にも貯まるところ/使えるところが多いポイントサービスなので、とても使い勝手が良いといえます。
他にも、ドコモならドコモのクレジットカード(dカードゴールド)での支払いでドコモの使用料10%ポイント還元、ソフトバンクならソフトバンクユーザーはPayPayの還元率が良いキャンペーンが多いなど特典も満載です。
大手キャリアのデメリット
続いて大手キャリアのデメリットも見ていきましょう。
やはりメリットばかりを見てしまうと決めた後に「思っていたのと違う」ということも。デメリットもしっかり理解しておくことが大切です!
月額料金が高い
大手キャリアの料金は、料金改定で以前よりは安くなったとは言え、格安SIMと比較をしてしまうと、どうしても回線の構築や最新技術研究などにもお金がかかるため、月額料金が高くなってしまいます。
だいたい、格安SIMの2~3倍くらいになってしまう場合が多いです。
契約期間(縛り)がある
大手キャリアではどこでも2年間の契約期間(縛り)が発生してしまい、好きな時に他のキャリアや格安SIMに変更することができません(違約金が発生してしまいます。)
総務省からのお達しで改善されましたが、それでも解約月が1か月間から2か月間に伸びたくらいで縛り自体は無くなりませんでした。
ちょくちょく他のキャリアや格安SIMにしたい人は違約金で損をしてしまいます。
料金プランの選択肢が少ない
大手キャリアは、料金プランを分かりやすくするために、プランを2択にするなどしているため、選択肢が少ないのです。
そのため、プランによっては自分が月々使う以上の契約になってしまい無駄にしてしまう可能性があります。
格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMのメリットといえば、「格安と言っているのだから安いのでしょう」とすぐ思いつくことでしょう。
しかし、他にも格安SIMのメリットはあるのです。
格安SIMのメリット、デメリットはどんなものがあるのか見ていきましょう。
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットを見ていきましょう。
「安い」というのは、格安SIMというくらいですので分かりやすいところですが、他にもいろいろとあるのです。
とにかく月額料金が安い
とにかく格安SIMは月額料金が安いです!これは最大のメリットですね。
自社で回線を構築する必要がない分、月額料金が抑えられているので同じ契約容量(ギガ数)で大手キャリアの半額から1/3程度になることがほとんどです。 2021年格安SIM15社を徹底比較し、料金が安いおすすめのご紹介や格安SIMに変更する際の方法、注意点などをまとめました。 ...
【2021年】格安SIM15社のプランを比較、最安はどこ、おすすめはどこ?
契約期間(縛り)がないところも多い
大手キャリアはどこも、現在は2年縛りがあります。
※仮に2010年1月に契約したら、2013年1月~2月が解約月で、再び2013年3月から2年間の契約期間(縛り)に入り、解約月以外の解約では違約金(10,000円前後)が発生します。
しかし、格安SIMでは、この契約期間(縛り)がないところがほとんどで、あっても1年と短くなっています。
例えば、mineoは2019年までは1年縛りがありましたが、現在は撤廃されているなど、契約期間(縛り)なしにするところがほとんどになっています。
料金プランが細かくあり、無駄なく使える
スマホ料金の大きなウエイトを占める部分が「契約ギガ数」です。
この契約ギガ数の選択肢が、格安SIMでは多彩なところが多くなっています。
そのため、自分の月々利用するギガ数に合ったちょうどよい契約数にすれば無駄なくギガを消費できます。
格安SIMのデメリット
格安SIMのデメリットを見ていきましょう。
安かろう悪かろうではありませんが、安いには安いだけデメリットもあります。これを理解したうえで格安SIMを選びたいですね。
完全通話し放題プランがない
通話し放題プランを謳っている格安SIMでも、10分間(それ以上の長電話は従量制になる)限定だったり、家族間のみだったりなど制限が付いてしまいます。
24時間国内電話し放題にしたい場合は、大手キャリアにしかそのサービスはなく、格安SIMでは完全通話し放題はないため、長電話しすぎてしまうと高くついてしまいます。
キャリアメールが使えない
@docomo.ne.jp、@au.com、@softbank.co.jpといったキャリアメールは格安SIMにすることで付与されません。
現在、大手キャリアを利用で、キャリアメールを使用している人は使えなくなるので以前にメールの変更連絡をしておく必要がでてきます。
※格安SIMでもメールアドレスが独自に付与されるところもありますが、ないところが多いです。
キャリア決済が使えない
ネットショッピングで「ドコモ払い」「auかんたん決済」「ソフトバンクまとめて支払い」は利用できなくなります。
キャリア決済は、月々のスマホ代に合算されて請求されるため請求の一元化するのに便利ですので、今利用している人は格安SIMでは利用できなくなりますので気を付けてください。
実店舗がない(あるところもある)
大手キャリアでは実店舗が必ず全国にありますが、格安SIMではオンラインのみの手続きで実店舗がないところも多いです。
※イオンモバイルでは「イオンの各店舗」、楽天モバイルは実店舗展開中と実店舗があるところもありますが、大手キャリアに比べると数は少ないです。
自分で設定を行う必要がある
格安SIMの場合、基本申し込んだからSIMカードが郵送されてきて、自分でスマホの設定を行う必要があります。
設定はそこまで難しいものではありませんが、実店舗がないところが多いため、スマホ初心者だと不安になってしまう人も多いでしょう。
タイプ別!大手キャリアと格安SIMどっちがおすすめ?
大手スマホと格安SIM、どっちのほうが自分にとって向いているのでしょうか?
タイプ別に「〇〇な人は」大手スマホor格安SIMに向いているとおすすめしたいと思います。
大手キャリアを選ぶべき人はどんな人?
10分以上の通話を週1以上はしている人!
最近は、ずっと通話状態にして勉強している高校生などが増えていますが、そのような人など10分以上の通話を週1以上はしている人は大手キャリア向きです。
格安SIMの場合、通話し放題があっても10分以内など制限があり、10分を超えると従量制(20円/30秒など)となっているので、気付くと高額請求といった感じになってしまいます。
(例)格安スマホ(10分話し放題)プランで、週1回1時間(60分)話した場合(20円/30秒)
【(10分〈話し放題〉+50分〈3000秒〉×5週※1か月)×20円/30秒=10,000円
となり、基本使用料に加えて10,000円もかかってしまい、大手キャリアの通話し放題プランより高くなってしまうのです。
最新スマホ、最新技術を使いたい人!
だいたい大手キャリアでの発売に比べて、格安SIMでの発売は早くて1年後、遅いと2年後くらいになる場合が多いです。
カメラ機能など年々進化していますから、周りの人が使っている機能が格安SIMのスマホなので使えないということも起きてしまうかもしれません。
いわゆる型落ちモデルが格安SIMで発売されるものなので、最新スマホを使いたい人はやはり大手キャリアのほうが割引もありよいですね。
初心者で困ったときは対面でサポートを受けたい人!
格安SIMの場合、SIMカードの入れ替え、電話帳などのデータ移行など機種変更時の諸作業をすべて自分で行わないといけません。
困ったときは、チャットや電話で問い合わせるだけで結局は自分でやるしかないのです。
その点、大手キャリアは全国にキャリアショップを展開していますから、待たされるとしても対面でサポートを受けることができるので、特に初心者には安心ですよね。
格安SIMを選ぶべき人はどんな人?
では逆に格安SIM向きな人はどんな人でしょうか?
とにかくスマホ代を安くしたい人!
多少、速度が(時により)遅くなったとしても、キャリアメールやキャリア決済が使えないなど不便になっても、とにかく安くしたい人!は格安SIM向きです。
国からの指導で大手キャリアもだいぶ値下げはしたものの、それでも大手キャリアと格安SIMの価格差はまだ歴然なほどです。
1回きりの支払いではなく、毎月発生するものだけに、仮に1,000円違くても年間で10,000円以上の差が出ますから大きいです。
自分で設定などなんでもできる人!
大手キャリアでも格安SIMでも、設定や契約内容変更などほとんどの手続きはオンライン上でできます。
ただ、困ったときに格安SIMでは実店舗がないもしくは少ない場合がほとんどなので、自分ですべてを行わないといけません。
それに自信がない人はとにかく安く済む格安SIM向きでしょう。
ほとんどスマホは使わない超ライトユーザー!
スマホはLINEとちょっとYahoo!などのネットを見るくらいなどといった超ライトユーザーは格安SIM向きです。
格安SIMには、500MBコースなど超低容量データ容量プランもあり、よりスマホ代を抑えることが可能なため、通話し放題やギガ使い放題などヘビーユーザー向けのプランが多い大手キャリアより格安SIMのほうが合っています。
通話はほとんどしない人!
大手キャリアは基本通話プランをベースに料金プランが出来ている場合がほとんどで、ほぼ通話をしない人(LINEやSKYPEなどのネット電話のみの人も含む)はあまりメリットが少ないです。
格安SIMには通話のできないデータ専用プランも充実しており、通話をほとんどしない人はより安くスマホ代ができます。