- 「円安によってiPhoneはどの程度高くなったのだろうか?」
- 「いつ、元の金額に戻るのか?」
- 「どうすれば、少しでも安く購入できるのか?」
上記のように考えている人は多いでしょう。
2022年、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに世界経済が大きく揺れ動きました。これにより過去に類を見ないドル高円安が進み、iPhoneの価格にも影響が出ています。
本記事ではiPhoneと円安の関係性や、この経済状態でも安く購入する方法などを解説します。
円安がiPhoneに与えた影響とは?いくら高くなったのか?
円安は、iPhoneに対して少なくない影響を与えました。
ほとんどのナンバリングとSEシリーズについて、大幅な値上げを実施しています。
値上げがあったのは2022年7月1日。たとえばiPhone13なら以下のように価格改定されています。
これはユーザーにとってかなり厳しいニュースでした。
たとえばiPhone13は以下のように価格が変動しています。
値上げ前の価格 | 値上げ後の価格 | 値上げ幅 | |
128GB | 99,800円 | 117,800円 | 18,000円 |
256GB | 110,800円 | 132,800円 | 22,000円 |
512GB | 134,800円 | 162,800円 | 28,000円 |
上記のように大幅な値上げがありました。値上げ後の価格は最低でも100,000円を越えています。
512GBでは28,000円も値上げされており、たとえ購入するつもりだったとしても、一度検討し直す必要があるレベルです。
ちなみにiPadやMacBookなどのプロダクトも同様に大幅に値上げされていました。
円安がAppleとそのユーザーに与えた影響は非常に大きいといえるでしょう。
それでも日本は安い部類に入る
極端な円安の影響で、「日本でのiPhoneの値段は高騰している」と考えている人も多いでしょう。
しかし、日本だけで高額化しているわけではありません。それどころか、世界でもっとも安い価格です。
朝日新聞の報道によれば、主要な37の国々でもっともiPhoneの値段が安いのは日本でした。
iPhone14 128GBは、日本では119,800円で販売。2番目に安い中国では122,429円。
円安で日本が損をしているわけではなく、むしろまだ手に入れやすいレベルであると言えるでしょう。
なぜ円安が起こったのか?いつ収束するのか?
円安が起こった原因は、大きく分けて3つ挙げられます。
- ロシアによるウクライナ侵攻
- 日米間の金利差
それぞれ解説するので、ご参考にしてください。
ロシアによるウクライナ侵攻
もっとも大きな要因は、ロシアによるウクライナ侵攻です。2022年4月からロシア軍がウクライナ領に進軍、世界的なニュースとなりました。
投資家やトレーダーたちの知恵として、世界的に大きな出来事が起こったときのセオリーとして「有事のドル買い」というのがあります。
ドルはウクライナ侵攻のようなビッグニュースがあってもその価値が落ちづらい特徴があります。だから2022年には、ドルが買われたわけです。
ドルが買われるのはつまり、「円の価値が落ちること」を意味します。これが現在の歴世的な円安の発端だといえます。
日米間の金利差
また日米間の金利差も、円安に大きく関係しています。
2022年時点で、米国内は「ドルの価値と比較して、モノの価格が高い状況」です。いわゆる「インフレ」と呼ばれる状態。
そして米国政府はインフレに対応するため、金利を上げる方向で調整を続けています。
一方日本は、「円の価値と比較して、モノの価格が安い状況」にあります。いわゆる「デフレ」と呼ばれる状態です。
そしてドルのほうが金利が高いので、誰しもがドルを購入します。だから円安が進むわけです。
「日本も金利を上げればよいのでは?」と思うかもしれません。しかし今の状態で金利を上げてしまうと、いわゆる購買需要が落ちてしまい、さらなるデフレに突入する可能性があります。
結局、日米間の金利差を解決できず、円安へと突き進んでいるわけです。これが原因で、Appleも日本での販売価格調整を余儀なくされています。
iPhoneを安く購入する方法は3つある
残念ながら円安の問題は、世界的な出来事が関連して起こっているもので、すぐに解決されるものではありません。しばらくは「iPhoneが高い状況」が継続されるでしょう。
それでも、iPhoneを安く購入する方法がいくつかあります。
- リユース品を狙う
- 下取りシステムを活用する
- ネットショップから購入する
リユース品を狙う
iPhoneを安く購入するなら、リユース品を狙うのがよいでしょう。
これは、一度誰かが使っていたiPhoneをキャリアや格安SIM業者が回収し、整備したうえで販売しているもの。
リユース品だと急に安くなり、20,000円ほど安くなるのは当たり前です。
ただしリユース品は人気が高く、売り切れているケースが多いのが欠点。
もし販売されていたら、少し急いで購入する必要があります。
下取りサービスを利用する
下取りサービスを利用するのもひとつの方法です。Appleもしくは各通信業者は、「現在使っているiPhoneを買い取る」というサービスを提供しています。
買取価格はそのまま現金で支払い、もしくは新しいiPhoneの購入費用に充当されます。
下取りは買取金額がかなり高いのがメリット。たとえばAppleでiPhone13を買い取らせる場合、最大で87,000円が割引されます。
もし2台持ちするつもりがないなら下取りしてもらうのもよいでしょう。
オンラインショップから購入する
オンラインショップから購入する方法もあります。3大キャリアとほとんどの格安SIM業者は、ネットショップ利用者にのみ以下のような特典を用意しています。
- 端末代金の割引
- 料金プランの長期割引
- 事務手数料の免除
これらの特典を受ければ、iPhoneをある程度安く購入できます。いくら割引されるかはキャンペーン内容にもよりますが、中には数万円単位での割引が発生することも。
(引用:docomo)
たとえばdocomoなら、最大で69,850円の割引が発生するサービスが提供されています。
もしiPhoneを安く購入するなら、必ずオンラインショップを利用しましょう。