スマートフォンとしてかなり高額なモデルといえるiPhone。
できれば長く使いたいと考えている人も多いでしょう。
iPhoneは基本性能が優れているため、比較的長く使うのに適したモデルです。
しかし、バッテリーの寿命はやはり気になるものです。
そこでこの記事では、iPhoneのバッテリー寿命はどれ位か?バッテリー状態を調べる方法について紹介します。
iPhoneのバッテリーの寿命は?
iPhoneに限らず、一般的にスマートフォンで利用されているリチウムイオンバッテリーは500回の充電サイクルが寿命といわれています。
このため、毎日一回充電と放電を繰り返した場合は、約1年半でバッテリーが寿命を迎えることになります。
ただし、毎日完全な充放電を繰り返す人は少ないはずなので、概ねiPhoneのバッテリーの寿命は2年〜2年半程度と考えて良いかもしれません。
実際、Twitterで情報を探してみると記事執筆段階(2022年8月)で発売から2年以上経過しているiPhone11のユーザーから「バッテリーが寿命かも」という声が多く聞かれました。
分かるー!!
私のも!iphone11 pro maxだけどバッテリー寿命縮んだのかな?
買い換えるお金が無いし
子供達の食費やら破壊される事に備えて貯金しとかないとやし…買い換えてぇ!w
— Lily🌼V推し (@shineeey98) July 7, 2022
iPhoneのバッテリー寿命の目安は最大容量の80%
Appleのサポートページでは、iPhoneのバッテリーについて次のように記載されています。
通常のバッテリーは、通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されています。
つまり、iPhoneはリチウムイオンバッテリーの寿命とされる500回の充電サイクルでも新品時のバッテリー容量の80%を維持します。
ただし、80%を下回った場合は「バッテリー交換推奨」しているので、利用年数よりも容量でバッテリーの寿命を判断するのが良いといえるでしょう。
iPhoneのバッテリーの最大容量を調べる方法
①「設定アプリ」を開いて画面を下にスクロールしてください。
②「バッテリー」をタップしてください。
③「バッテリーの状態」をタップしてください。
④新品時と比較した「バッテリーの最大容量」が表示されます。
この場合は、新品時と比較して99%の容量なので、まだ全く問題ありません。
容量別のバッテリーの状態は?
先ほど、「容量が80%を下回った場合はバッテリー交換推奨」という話を紹介しました。
ここでは、容量別にバッテリーの状態をみてみましょう。
100〜90%
バッテリーの容量が新品時の100%〜90%であれば全く問題はありません。
当分の間、バッテリー寿命の心配はする必要がないでしょう。
また、中古でiPhoneを購入する場合もバッテリー容量が100%〜90%のものを選ぶことをおすすめします。
89%〜85%
iPhoneを購入してから1年以上経過すると、この位のバッテリー容量となるケースが多いようです。
「暇さえあればiPhoneを触っている」といった人は、もっと早くこれ位の容量となるケースもあるでしょう。
ややバッテリー持ちが悪くなってきたように感じるでしょうが、まだバッテリー交換の必要はありません。
84%〜80%
この位の容量になると、バッテリーは1日持たずに途中で充電する必要があるはずです。
使い方によっては半日持たないかもしれません。
では、バッテリーを交換した方が良いのでしょうか?交換するかどうかは、以下を参考にして決めると良いでしょう。
- 最低あと1年は使い続けるつもりだ : 交換する
- 半年以内に機種変更する : 交換しない
80%以下
容量が80%以下になると、極端にバッテリー持ちが悪くなるはずです。
充電器やモバイルバッテリーは常に持ち歩く必要があるでしょう。
これ位の容量になると、近いうちに「突然電源が落ちる」「再起動できなくなる」など、深刻な症状となる可能性があります。
できる限り早めにバッテリー交換をした方が良いでしょう。
なお、Apple Care+へ加入している場合でバッテリー容量が80%を下回った場合は、無償交換可能となっています。
iPhoneのバッテリー寿命を縮めるNG行為は?
続いてiPhoneのバッテリー寿命を縮めるNG行為を紹介します。
これらの行為をやめただけでiPhoneのバッテリー寿命は伸びるはずなので、ぜひ試してみてください。
粗悪な充電器の利用
サードパーティー製充電器の中には、充電時の電圧が高すぎるものもあるようです。
このような充電器を使った場合、バッテリーは大きく劣化する可能性が高いです。
また最悪の場合、iPhoneや充電器が発火・爆発するといったケースも考えられます。
サードパーティ製のバッテリー充電器の、電圧高過ぎて。
純正バッテリーの劣化%が加速してるな。
やっぱり粗悪品は使いたくねーな
— レイド (@Ray967_x) January 12, 2022
やはり充電器は、Apple純正品か、MFi認証(Made for iPhone)を取得した製品を使うのが正解といえるでしょう。
極端な高温での利用や充電
Appleは、iPhoneの利用の最適な外気温を16°C〜22°Cとしており、特に極端な高温下での利用や充電は「バッテリー容量に回復不能な損傷を与える可能性がある」としています。
具体的には、「35°C以上の高温化にさらさないことが重要」としていることから、高温下での利用や保管、充電は絶対に避ける必要があります。
また、AppleはiPhone自体の発熱もバッテリーに悪影響を及ぼすとしており、「充電中にデバイスが熱くなったら、まずケースから取り出しましょう」としています。
残量ゼロから充電する
以前、「スマホは一度バッテリーを使い切ってから充電した方が良い」「バッテリーが残っている状態で充電するのは良くない」という噂が広まったことがあります。
しかし、これはかなり昔の話で、ニッケルカドミウムバッテリーが利用されていた頃の話です。
現在主流となっているリチウムイオンバッテリーは、残量ゼロから充電するとバッテリーが痛み、寿命が短くなるので注意してください。
残量100%で充電し続ける
スマホのバッテリーは、残量100%で充電し続けると過充電という状態になり、やはり寿命を縮めてしまいます。
気をつけたいのは、就寝時に充電器へ繋ぎっぱなしといったケースでしょうか?
しかし、iPhoneには「バッテリー充電の最適化」という機能が搭載されているので、この機能を使えば過充電を防ぐことができます。
「バッテリー充電の最適化」とは、iPhoneがユーザーごとのバッテリー充電のサイクルのクセを機械学習して、100%充電を遅らせる機能です。
例えば、毎日就寝時に充電する方の場合、夜中から朝にかけて充電スピードを遅らせ、起床時間に100%充電のタイミングをずらすといった具合です。
「バッテリー充電の最適化」機能をオンにする手順は次の通りです。
①「設定アプリ」を開いて画面を下にスクロールしてください。
②「バッテリー」をタップしてください。
③「バッテリーの状態」をタップしてください。
④「バッテリー充電の最適化」をオンにすれば完了です。
まとめ
iPhoneのバッテリー寿命やバッテリー状態を調べる方法について解説してきました。
最後にもう一度重要な点をまとめます。
- iPhoneのバッテリーの寿命は2年〜2年半程度
- バッテリー容量が新品時の80%以下になったら交換推奨
- 粗悪な充電器や極端な高温はバッテリーの寿命を縮める
- 「バッテリー充電の最適化」を活用することでバッテリーの寿命を伸ばすことが可能