「今のスマホは防水機能が付いているから、水の中でも安心!」
これは案外間違いなのです。
確かにiPhoneをはじめ、今のスマホはほぼ防水機能がありますが、これはあくまでも生活防水。
例えば、iPhone 13の防水レベルは「IPX8」。
最高のほぼ等級ではありますが、Apple社の公式見解でも「最大水深6メートルで最大30分間耐えることができる」と謳っており、スイミング中など常に水の中にあっても安全というわけではありません。
つまり、生活の実態でいえば、雨にちょっと濡れる、お風呂場などで使用するはOKでも、お風呂場で浴槽に落としてしまう、トイレや池などの水たまりに落としてしまうなど、水の中で衝撃が加わったりすると故障するリスクが出てきます。
そこで、今回は、スマホが水濡れした時の対処法を紹介します。
ちょっと濡れただけでも、充電がすぐにできない
上記のとおり、Appleが「最大水深6メートルで最大30分間耐えることができる」と言っているわけなので、一瞬浴槽に落としたくらいなら大丈夫?と思うところではないでしょうか。
しかし、iPhoneでは充電をするライトニング端子部分が蓋でしまっているわけではないので、端子部分が少しでも濡れてしまうと、乾くまでケーブルを挿しての充電ができなくなってしまうのです。(実体験では2~3時間NGでした。)
日ごろからワイヤレス充電をしている人は良いですが、ケーブル充電の人は充電できないと焦りますよね。
スマホが水濡れした時の対処法
スマホを大胆に水濡れしてしまっても焦ることはありません。
多くの倍は、自分の対処で元通りにすることができます。
では、スマホが水濡れした時の対処法をみてみましょう。
まずなにより電源を切りましょう
スマホを水の中に落としてしまった際、ちゃんとスマホが動くのか、再起動なり電源をオンにしたくなりがちです。
しかし、これは大厳禁!
内部基板に水が入っていた場合、電源を入れることでショートを起こし、内部基盤が損傷、故障となってしまいます。
そうなると、自分では直せませんので修理行となります(修理もできる端末交換になる可能性大)。
ケースなど取り外せるものは取り外しましょう
できるかぎり早く水気をスマホから取り除きたいので、感想をさせる意味でもケースから取り外しましょう。
また、バッテリー部が取り外せる端末はごくわずかですが、外せるものであれば外すことが利用です。
その他、イヤホン、ストラップ、MagSafe周辺グッズなど取り外せるものはすべて外すと良いです。
SIMカード(microSDカード)を抜き取りましょう
ケースなどと同様、SIMカードスロットからSIMカードやmicroSDカードを念のため取り外すのがベターです。
スマホの内部基板がアウトとなってしまった場合でも、少なくともSIMカードが無事であればデータは保存できますので、復旧まで早く済みます。
もしスロット内が濡れていた場合は、ガーゼのような柔らかいタオル、綿棒などで優しく拭き取りましょう。
しっかり拭き取りましょう(特に端子部分)
SIMカードスロット以外も、スマホ全体を拭けるところは、しっかり拭き取りましょう。
拭く場合は、クリーニングクロス、綿棒、(アルコール成分のない)ウエットティッシュなどがベターです。
ティッシュペーパーも手軽で良いですが、ディスプレイ部の油分を引き伸ばしてしまう、(形を自由に変えられるため)奥まで入れすぎるとティッシュが取れなくなるなどのリスクは覚えておく必要があります。
ジップロックに入れ、そこにシリカゲルを投入(理想)
ここまでの応急措置を施したのちは、自分でできることは「とにかく乾かす」ことです。
天日干しでも良いですが、やはり時間がかかりすぎることと、時間帯、天候次第ではあまり効果的ではなくなってしまいます。
理想は、お菓子などに入っている乾燥材のシリカゲル(100均などでも売っています。)を投入し、密閉率の高いジップロックに入れて、1晩くらい待って祈りましょう。
やってはいけないこともある
ここまで述べてきたとおり、「とにかくスマホを乾かずべき!」というスマホ水濡れ対処法。しかし、いくら乾かずといっても対処することで逆効果になることもあるので注意しましょう。
ドライヤー・エアダスターで乾かす
早くスマホを乾かすために、「ドライヤーの熱風で一気に乾かそう」「エアダスターで水気を吹き飛ばしちゃおう」なんて考えがち。
しかし、ドライヤーの使用は、スマホの内部基盤には熱に弱いものも多いため、仮に水気が飛ばせたとしても、内部基盤を損傷させ故障してしまいます。
エアバスターの使用も、液体ガスが少量噴射されてしまうものがあり、これが端子に付着すると腐食の原因になってしまいます。
また、当たり前のことかもしれませんが、息を吹きかけて乾かそうとするのもNG。息に含まれる水気が逆に水濡れの要因になってしまうことも。(昔、ファミコンのカセットに息を吹きかけるのはダメと言われていましたよね。同じ原理です。)
スマホを振って水を出そうとする
水濡れしてしまった瞬間、すぐだしスマホを一気に振って出してしまおうとする行為も危険です。
振ることで、もともと水濡れをしていなかった基盤部分が濡れてしまい、故障まではしていなかったのに故障に至ってしまうという完全逆効果も考えられます。
充電してみる
慌ててしまうと、元通りに使いたい一心で充電をしてしまう行為に走りがちです。
ただ、電源を入れるのがNGなのと同様で、充電して内部基盤が通電して、水に濡れていたらそこで故障につながってしまいます。
元に戻っても念のため、修理に出すのがベター
水濡れ後、無事にスマホが元通りになったら、ホッとしたのち、まず、スマホ端末内に保存されている写真、電話帳など残しておきたいものをクラウドストレージや外部メモリに保存をしておきましょう。
復旧をしたとはいえ、あくまでも一時的なもので、内部基盤に水が入ってしまった場合は、時間をかけて損傷することもあり得ます。
そのため、データ保存後に念のため、スマホを修理に出すのがベターです。