iPhoneには、よく知られてはいないものの、時々びっくりするようなすぐれた機能を隠し持っていたりします。
iPhoneなら、特別な設定がなくても、「いつ、どこにいたかがわかる」のを知っていますでしょうか?
本記事ではiPhoneに隠されている、「いつどこにいたか」というヒストリーを示す機能について詳しく解説します。
あの日、自分はどこで何してた? iPhoneなら、どこにいたかがすぐ分かる
iPhoneでは、簡単に「どこにいたか」を確認することが可能です。
なぜなら、iPhoneには、過去の行動が履歴として記録されているから。
いわゆる「行動履歴」さえチェックすれば、iPhoneによって、「いつどこにいたかわかる」ようになっています。
なぜ、iPhoneでは「どこにいたか」を確認できるのか?
そもそも、iPhoneで「どこにいたか」を確認できる理由について解説しましょう。
iPhoneにはGPS機能が搭載されており、人工衛星を介して情報を取得しています。
そしてWi-Fiのアクセススポットと基地局の情報も取得することが可能です。
これらの情報を組み合わせて機能として提供されているのが、「位置情報サービス」というわけです。
そして位置情報サービスは、基本的には一定のタイミングで、「いつ、どこにいたか」を刻むように記録していきます。
これにより、iPhoneには行動履歴がストックされていくわけです。
iPhoneの行動履歴をチェックする
iPhoneの行動履歴をチェックする方法は、以下のとおりです。
- 設定
- プライバシー
- 位置情報サービス
- システムサービス
- 利用頻度の高い場所
iPhoneの行動履歴では、
- 何月何日に
- 何時何分ごろ
- どこにいたか(半径数百mくらいの精度)
を確認できます。
これを参照すれば、「何月何日、どこで何をしていたか」は確認できるでしょう。
何かを思い出したいときは、行動履歴を参照すればよいかもしれません。
(引用:マイナビ)
ただし、あくまでも精度は半径数百m程度です。
つまり「駅の上りホームにいたか、下りホーム」にいたかとか、ものすごく詳細なことまで調べられるわけではありません。
iPhoneの行動履歴を消去する
とはいえ、iPhoneに「どこにいたか」がわかる行動履歴を消したい人もいるでしょう。
これは、行動履歴を消去することで対応できます。
行動履歴を消去する方法は、以下に示すとおりです。
- 設定
- プライバシー
- 位置情報サービス
- システムサービス
- 利用頻度の高い場所
- 最下部までスクロールして「履歴を消去」をタップする
後ほど詳しく解説しますが、iPhoneで行動履歴を誰かに見られるかもしれません。
都合が悪いデータは、どんどん削除してしまいましょう。
iPhoneの行動履歴を取らない
先ほども触れたとおり、行動履歴はGPSなどを利用して記録されているものです。
後ほど解説しますが、行動履歴のせいで危うい思いをする可能性もあります。
その精度と信頼性は高いので、「この日、ここにいましたよね?」と追及すれば言い逃れできません。
もし「いつどこにいたか」を記録してほしいくないなら、「利用頻度の高い場所」のオン・オフを「オフ」にしておきましょう。
これで、行動履歴はいっさい記録されません。
利用頻度もチェックできる
というようにiPhoneの行動履歴をチェックすれば、「あのとき、どこにいたかわかる」ようになっています。
そして行動履歴から統計し、「利用頻度の高い場所」も標準的にチェックすることが可能です。
と、いうよりも、仕組み的にはこちらがメインとも言えます。
行動履歴から利用頻度の高い場所を参照すれば、普段の行動が観察できます。
移動距離は、ヘルスケアから確認できる
ただ、「いつどこにいたか?」よりも、「どれくらい歩いていたか」のほうが、ユーザーにとっては関心の大きい部分でしょう。
「いつどこにいたか」をチェックする場面は、(興味本位を別にすれば)さほど多くないでしょう。
しかしiPhoneは、「どれくらい歩いていたか」を、「ヘルスケア」で記録しています。
ヘルスケアでは、
- 歩数
- 1日の歩行距離
- 1週間の歩行距離
- 前週と比較したデータとフィードバック
などを記録しています。
(引用:Apple)
要するに万歩計のような役割も果たしている、というわけですね。
多くの人からしてみれば、こちらのほうが必要としている情報だと言えるでしょう。
iPhoneで「いつどこにいたかわかる」のは、よいことばかりではない
iPhoneで「いつどこにいたかわかる」ことは、なかなかすごいなことでしょう。
逆に言うと、iPhoneの行動履歴を閲覧されるとマズいとも言えます。
なぜなら、誰かに見られれば一目瞭然で「いつ、どこにいたかわかる」から。
これを参照されると、
- この日はここにいたのか
- 普段はここに行っているんだ
- じゃあ、この曜日、ここに行けば会えそうだな
などと、特定される可能性があります。
万が一にも行動履歴を見られないように、iPhoneはロックをかけておくことが必要だと言えるでしょう。
一方、iPhoneによって「どこにいたかわかる」方法を利用すれば、ウソや浮気を見抜くことも可能です。
実行するか否か悩ましいところですが、どうしても気になる場合は行動履歴をチェックしてみるのもよいでしょう。
まとめ:iPhoneなら、ものすごく簡単に、「いつどこにいたか」わかる
iPhoneには、何もしていなければ行動履歴が記録されていきます。
行動履歴を参照にすれば、「いつ、どこにいたか」わかるというわけです。
もし何らかの理由で「その日、どこにいたか」を確認したいなら、行動履歴を参照しましょう。
とはいえ、その日のことをはっきり確認したいシーンは、かなり限定されているはず。
あくまでも興味本位や好奇心でチェックするのが、主だった使い方になるかもしれません。
今後はより実用的な機能としてアップデートされることが期待されます。
ただし、誰かに行動履歴を見られるのは、それなりなリスクだと言えるでしょう。
かなりマイナーな機能なので可能性としては低いですが、ストーカー被害などにつながるかもしれません。
不要であれば、iPhoneによる行動履歴の記録を止めておきましょう。