近年のスマホはその性能が高まっていくと同時に、価格も高騰していく傾向があります。
そのため買い替えを検討したくても、「値段が高くて手が出せない」「短いスパンで買い換えるのはもったいないと感じてしまう」という人も多いでしょう。
そこでひとつの選択肢として考えられるのが、「割引プログラム」の利用です。
au、ドコモ、ソフトバンクの3大キャリアが行っている下取りを前提とした割引プログラムなら、使い方次第でお得にスマホを買い替えていくことができます。
こちらでは各社の割引プログラムについて解説し、そのメリットを紹介していきます。
スマホを定期的に買い換える場合には、割引プログラムの利用を検討してみてください。
3大キャリアが行っている買い替えを前提とした割引プログラムとは?
3大キャリアはそれぞれ、買い替えを前提とした割引プログラムを実施しています。
具体的にはスマホを一定期間利用した後に端末を返却して、改めて新規端末を購入するのがプログラムの主な内容です。
返却することで支払うべき残高が免除されるので、お得に次のスマホに乗り換えることができます。
毎年新製品が出るiPhoneやAndroidスマホを購入し続けるのは、金銭的な負担が大きくなります。
その点、買い替えを前提とした割引プログラムなら、負担を抑えつつ新規スマホへの移行が可能となるのです。
割引プログラムの内容は、au、ドコモ、ソフトバンクごとに異なります。
名称はそれぞれ以下のようになり、2020年6月現在も各サービスが展開されています。
・au かえトクプログラム
・ドコモ スマホおかえしプログラム
・ソフトバンク トクするサポート+(プラス)
買い替え対象のスマホ、条件などが違ってくるので、まずはそれぞれのプログラム内容を確認しましょう。
au かえトクプログラム
引用元:au かえトクプログラム
auは「かえトクプログラム」という割引プログラムを実施しています。
24回払いの契約を行い、購入した端末の2年後の買い取り価格を最終回の支払い金額として設定することで、23回払いまでの金額を抑えるプログラムです。
最終回支払い分は購入したスマホを返却することで不要となるので、買い替えの負担を軽減できます。
24ヶ月分は必ず支払う必要がありますが、返却自体は購入後13ヶ月から行える点がかえトクプログラムの特徴。
急遽買い替えたい新機種が出た場合にも、臨機応変に対応できます。
必ず買い替えなければいけないわけではなく、端末が気に入ったのならそのまま使い続けることも可能です。
その場合は最終回支払い分が24回払いに再分割されるので、お金の負担を分散させることができます。
かえトクプログラムの利用料金自体は無料で、対象スマホは以下のようになっています。
<iPhone>
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone 11
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone XR
・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone 8
<Android>
・Xperia 1 II SOG01
・Galaxy S20 5G SCG01
・AQUOS zero2 SHV47
・URBANO V04
・TORQUE G04
など
iPhoneでいえば、2020年6月時点の最新機種である新型iPhone SEも含まれています。
現在の最新機種に興味があるけれど、今後出る端末も気になっている。
そんな場合には、auのかえトクプログラムが使えるでしょう。
かえトクプログラムで返却するスマホは、一定の査定条件をクリアする必要があります。
故障、破損、充電ができないなどの不具合があると、プログラムの適用を受けるために最大で2,2000円の支払いが必要になることがあるのです。
かえトクプログラムを利用するときには、返却することを考慮して慎重にスマホを取り扱うのがおすすめです。
ドコモ スマホおかえしプログラム
引用元:ドコモ スマホおかえしプログラム
NTTドコモでも、割引プログラムの「スマホおかえしプログラム」を利用できます。
プログラムの利用条件は、①36回払いで対象のスマホを契約する②スマホ端末を返却するだけというシンプルなもの。
購入後24ヶ月以内に36回払いで購入したスマホを返却することで、その翌々月請求分以降の最大12回分まで支払いが不要となります。
利用の際には「dポイントクラブ」か「ドコモビジネスプレミアクラブ」の会員になる必要があるので、その点は注意が必要です。
また、スマホおかえしプログラムも返却するスマホに故障、水濡れ、画面割れ等の外観破損などの査定条件を満たさないと、20,000円の故障時利用料が発生します。
「どうせ返すものだから」と考えるのではなく、なるべくきれいに使って余計な手数料がかからないようにしましょう。
対象スマホ端末は以下のようになり、豊富なラインアップがそろっています。
<iPhone>
・iPhone SE(第2世代)
・iPhone 11
・iPhone 11 Pro
・iPhone 11 Pro Max
・iPhone XR
・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone X
・iPhone 8
<Android>
・Xperia 1 II SO-51A
・AQUOS R5G SH-51A
・LG V60 ThinQ 5G L-51A
・arrows 5G F-51A
・Galaxy S20+ 5G SC-52A
など
スマホおかえしプログラムも、端末を返却するかどうかはユーザー次第となっています。
想定した以上に使いやすかった場合などは、そのまま36回払いを完遂しても問題ありません。
24回払いが終わるまでの間に、どのような新機種が出るかはわからないので、いざとなったら継続利用できる点はメリットですね。
とりあえず2年間は同じスマホを使い続けるという人は、ドコモのスマホおかえしプログラムをチェックしてみましょう。
ソフトバンク トクするサポート+(プラス)
ソフトバンクが提供している割引サービスは、「トクするサポート+(プラス)」です。
最大24回分の支払いが不要となり、端末金額が最大半額で利用できるようになります。
たとえば48回払いで25ヶ月目にスマホの返却と買い替えを行うと、残りの24回分の支払いが不要となるのでお得率がアップします。
プログラム開始から13ヶ月以降であれば、差額を支払うことで買い替え時期を前倒しできるので、「やっぱりこっちの機種にしたい!」となっても大丈夫。
48回払いという長期契約に抵抗がないのであれば、トクするサポート+(プラス)でお得な購入を狙えるでしょう。
トクするサポート+(プラス)の対象となるスマホ端末は、2020年3月27日以降に発売された機種のみとなっています。
それ以前の機種の場合には、旧サービスに当たる「トクするサポート」を利用することで割引が可能です。
トクするサポートは、トクするサポート+(プラス)と違って利用料(月額390円)が発生します。
興味のあるスマホの発売時期がいつになるのかで、割引プログラムの種類が変わることは把握しておきましょう。
トクするサポート+(プラス)でも、返却する端末には審査があります。
スマホに破損や水濡れ等の問題がある場合、トクするサポート+(プラス)なら最大22,000円、トクするサポートなら最大20,000円の負担がかかる可能性があることを考慮しておきましょう。
自分に合ったものを比較して選ぶのがポイント
3大キャリアが提供する割引サービスは、分割支払いの残りを条件次第で不要にするという基本的なシステムは同じとなっています。
その一方で対象スマホや割引率などに違いがあるので、まずは各サービスを比較してみることがおすすめです。
既に利用しているキャリアはもちろん、この機会に別のキャリアを使ってみることも検討されます。
自分にとってもっともお得になるプログラムを探して、今後のスマホ運用を見直してみてはいかがでしょうか。