2020年は新型コロナウイルスの影響もあって、確定申告が1ヶ月間延長されました。
これによって、多少ではありますが余裕を持って対応できたという方が多かったのではないでしょうか?
2021年の確定申告も、2021年2月2日に確定申告期限の1か月延長が発表されました。
これによって申告所得税、個人事業者の消費税の申告期限・納付期限が、2021年4月15日まで延長となったのです。
それでも、しっかりと準備して対応しなければなりませんが、実はスマートフォンだけでも確定申告を行えることをご存知でしょうか?
この記事では、スマートフォンで確定申告する際に利用したいサービスを紹介します。
スマートフォンで確定申告する際に必要となるものは?
確定申告といえば、さまざまな資料を提出しなければならないので、パソコンなどのデバイスがないと確定申告できないイメージを持たれがちです。
ただ、2019年からスマートフォンから国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスして、電子申告ができるようになったのです。
すべての方が、スマートフォンで確定申告できるわけではありません。
対象となる所得は給与所得、公的年金等、その他雑所得、一時所得となり、対象となる所得控除はすべての所得控除に対応しています。
サラリーマンとして働いている方も申告可能で、医療費控除等の申告や副業の申告も可能です。
ただし、副業の所得が雑所得であることが条件で、事業所得や不動産所得がある場合は、スマホ申告はできませんので注意してください。
スマートフォン納税を行う際には、まずはICカードを読み取ることができるスマートフォンが必要になります。
また、源泉徴収票、領収書、控除証明書の他に、マイナンバーカードが必須です。
IDやパスワード方式の場合でも、申請書にはマイナンバーの記入が必要となるので、マイナンバーカードや通知カード等を用意しましょう。
ソフトを利用して確定申告するのがおすすめ
自分自身で確定申告資料を用意して、e-taxなどで納税することができますが、初めて行う際にはかなり悩むことが多いです。
また、リピートで行う際にも、面倒な資料作成を強いられることが多いです。
そこで有効活用したいのが、確定申告をサポートしてくれるソフトとなります。
ソフトを利用して確定申告するメリットとしては、以下のような点があります。
添付書類を省略可能
確定申告ソフトを用いてスマートフォンで確定申告することで、以下の添付書類を省略可能です。
- 給与所得者の源泉徴収票
- 年金受給者の源泉徴収票
- 社会保険料控除の証明書
- 生命保険料控除の証明書
- 地震保険料控除の証明書
- 住宅ローン控除の借入金年末残高証明書(2年目以降)
- 医療費控除の領収書
- 寄付金控除の証明書
- 特定口座年間取引報告書
- 雑損控除の証明書
自宅などで保管は必要ですが、送付する手間が省けてとても便利です。
操作がシンプルでわかりやすい
確定申告ソフトは、スマートフォンに特化して操作しやすいものとなっています。
よって、複雑な入力が不要でスピーディーに帳簿の作成が完了します。
わからないことを相談できる
確定申告ソフトは、ただ確定申告に必要な帳簿などを作成できるだけであはありません。
確定申告をよりお得に行えるアドバイスをしてくれるケースもあります。
どうしても分からない事があれば質問できるサービスもあるのが魅力的です。
おすすめの確定申告ソフト35選
では、スマートフォンでも利用できる、おすすめの確定申告ソフトを3つ紹介します。
引用:freee
freeeは、元Googleの社員が独立して開発したソフトとしてとても有名です。
口座とのデータ連携機能があり、銀行口座やクレジットカードから明細を自動で取得できるので、面倒な入力作業が不要です。
〇×形式の簡単な質問に答えるだけで確定申告に必要な書類を簡単に作成できます。
青色申告・白色申告どちらにも完全対応している点も良いですね。
スマートフォンからもスピード処理できて、レシートを撮るだけで自動読み込みなどの機能も充実しています。
電子申告機能があり、e-taxを経由することなくfreee内で申告ができる点も評価できます。
お金の流れを見える化できるレポート機能も便利ですよ。
基本有料サービスですが、事前に無料でお試しすこともできます。
個⼈情報保護第三者認証プログラムのグローバルスタンダードであるTRUSTeの認証取得しているなど、信頼感も高いです。
やよいの青色申告 オンライン
やよいの青色申告オンラインは、古くから確定申告ソフトとして有名な弥生のクラウドサービスです。
勘定科目はソフト上で仕訳することが容易ですので、毎回調べて対応する必要がありません。
手計算もいらず、ストレスを感じないという点も良いですね。
確定申告書作成の段階でも手順に沿って入力するだけなので、迷うことなく直感的に仕分けることができます。
会計ソフトとして連続22年売上実績No.1という圧倒的な実績があり、2人に1人が弥生を選択しているのです。
スタートの1年間は無料で利用できるキャンペーンを実施しているので、お試し感覚で利用することもできます。
日々の取引入力から申告書類の作成まで、やよいの青色申告オンラインで完結できます。
初心者にもわかりやすいシンプルな機能とデザインも魅力的です。
消費税法改正やセルフメディケーション税制にも柔軟に対応しています。
マネーフォワード クラウド確定申告
マネーフォワード クラウド確定申告は、銀行やクレジットカードとの連携で取得した明細からの仕訳入力が可能で、さらに家計簿アプリであるマネーフォワード MEとの連携にも優れています。
確定申告書Bや青色申告決算書など、確定申告の必要書類が自動作成できて、e-Taxにも対応の個人事業主向けとして最適です。
年度ごとに帳簿を管理して今年度が終わった時に次年度の帳簿を作成可能です。
これにより、期末の残高をベースとして来期の期首残高を同時に作成することができますよ。
確定申告を簡単に行おう
スマートフォンを用いた確定申告では、各種優遇措置を受けることが可能です。
今回紹介したサービスを併用して、効率よく確定申告を済ませましょう。