濫立している格安SIMのなかでも、5番目に高いシェアを誇っている「IIJmio」。
上位には、楽天モバイルやUQモバイル、mineoなどCMを多く流している企業が多い中、そこまで広告も出していないのに上位のシェアは、それだけの価値があるということでしょう。
特に、データ専用SIMでは利用している人が多く、格安SIMデータ専用プランを利用している人の8.8%がIIJmioユーザーというデータもあるほどです。
そこでこの記事では、話題の格安SIM「IIJmio」について分かりやすく解説していきたいと思います。
IIJmioとは?
画像引用:IIJmioトップページ
IIJmioは株式会社インターネットイニシアティブが運営している格安SIMサービスです。
「IIJ」は「インターネットイニシアティブ」の略ということになります。
株式会社インターネットイニシアティブでは、格安SIM事業以外にも、インターネットプロバイダ事業、法人向けアウトソーシング事業など通信事業を展開しています。
外資系企業を除き、日本の企業では、日本で初めてインターネットプロバイダサービスを始めたところであり、東証1部、米NASDAQにおいて株式公開しています。
株式会社インターネットイニシアティブの株式比率は、日本電信電話株式会社(NTT)が21.6%と筆頭株主となっています。
IIJmioの料金プラン
通話有り無しと通信回線会社、契約ギガ数を選択する
IIJmioの格安SIM料金プランを選ぶ際に、まず2点決めることがあります。【通話の有り無し】と【通信回線会社】です。
①通話の有り無しを選ぶ
音声通話付きSIM or SMS機能付きSIM or データ通信専用SIM
IIJmioのSIMカードを入れるスマホやタブレットなどで、通話(音声電話)が必要か、SMS(ショートメール)は送れるものが良いか、それともデータ通信のみで大丈夫かを決めてください。
なお、SkypeやLINE通話などのインターネット通話はデータ通信プランでも使用ができます。
IIJmioの通話料金は以下の通りです。なお、家族間など同じIIJmioID間は通話料がやや安くなっています。
画像引用:IIJmio料金比較表
また、オプションサービスで3分間電話かけ放題(※家族間は10分):600円/月と、10分電話かけ放題(※家族間は30分):830円/月があります。
画像引用:IIJmio料金比較表
通常の通話とは別に、「みおふぉん」というインターネット通話も使えます。
画像引用:IIJmio料金比較表
「みおふぉん」は、国内通話、国際通話ともに10円/30秒で通話が可能です。
➁通信回線会社を選ぶ
D(ドコモ)プラン or A(au)プラン
IIJmioでは、NTTドコモの回線網を使用する【Dプラン】と、auの回線網を使用する【Aプラン】から選ぶ形になります。
なお、Dプランを選択すれば、エリアカバーなどはドコモと同じクオリティ(下り最大1,288Mbps、上り最大131.3Mbps)に、Aプランを選択すればauと同じクオリティ(下り最大958Mbps、上り最大112.5Mbps)となります。
DプランとAプランで
- 月額料金(詳しくは下記「料金プラン詳細」へ)
- 初期費用(SIMカード発行手数料がDプランだと394円、Aプランだと406円)
- 使える端末
等が変わってきます。特に、今のスマホをそのままSIMカードの入れ替えで使う場合は、Dプラン、Aプランそれぞれの自分の端末が使えるプランを選択します。
例えば、iPhone 6 / 6 Plusでは、Dプランだとドコモ版とSIMフリー版が使用できるのに対して、AプランだとSIMフリー版のみ使用できるとプランにより違いがあります。
画像引用:IIJmio料金比較表
詳しくは、IIJmio動作確認端末へ
③契約ギガ数を選ぶ
3GB or 6GB or 12GB
インターネット通信に必要なギガ(パケット)の契約数を決めます。
3GB→通話やメールだけのようなライトユーザーや、基本はWi-Fiでネットをつないでいる人向け
6GB→標準的な使い方をする人向け
12GB→家でも外でもギガ消費を気にせずスマホを楽しむ人向け
IIJmio料金プラン詳細
画像引用:IIJmio料金比較表
上記に記載してある、
- ①通話の有り無しを選ぶ(3パターン)
- ➁通信会社を選ぶ(2パターン)
- ③契約ギガ数を選ぶ(3パターン)
の計18パターンの中から、自分に合った料金プランを選択する形がIIJmioの利用月額料金となります。(※データ通信専用SIMはDプランのみ)
なお、契約ギガ数で、3GBと6GBはSIMカードが最大2枚まで、12GBはSIMカードが最大10枚まで支給されますので、家族間など同一契約ギガでシェアする際に便利です。
その他の料金プラン
eSIMプラン(データ通信専用)
音声通話やキャリアメールはそのままに、データ通信だけ格安SIMを利用したいなど、1台の端末で2つの回線を持てるeSIMプランがあります。
eSIMプランの料金は、6GBで1,520円/月(データ通信のみ)となっています。
ケータイプラン(音声通話のみ)
画像引用:音声通話機能専用SIM ケータイプラン
ガラケー端末でデータ通信はしなく、音声通話のみできるプランです。※ショートメールは送れます。
料金は、920円/月となります。ガラケー利用者やガラケーとスマホの2台持ちの人にもおすすめです。
初期費用と契約解除料は?
初期費用はいくらかかる?
IIJmioでは初期費用として
- パッケージ料金(3,000円)※キャンペーン期間中は0円の場合あり
- SIMカード発行手数料(Dプラン394円、Aプラン406円)
が必要になります。IIJmioでは、よくパッケージ料金をキャンペーンで0円にしているので、キャンペーン期間をチェックしてみてください。
契約解除料はいくらかかる?
IIJmioを12か月以上持続して契約した場合は、契約解除料はかかりません(0円)。
12か月未満の場合は、使用期間によって契約解除料がかかります。
(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜)=となっており、例えば6か月で解約する場合は、(12-6)×1,000円=6,000円となります。
初月に解約する場合は、12,000円(税抜)です。
スマホとセット契約はできる?
画像引用:IIJmio端末ラインナップ
画像引用:IIJmio端末ラインナップ
IIJmioの端末ラインナップの特徴としては、
- iPhoneXR、Xperia Aceなどの最新機種も揃っている
- iPhone端末を中心に中古端末があり、(新品より)安価で買える
- 音声SIMと端末のセット割引がある(一部の端末限定)
となっています。キャンペーン期間などですと、端末料金が半値以下になるものもあり、スマホ本体端末と格安SIMの両方の契約をしたい人にはおすすめです。
IIJmioのメリット・デメリット
IIJmioのメリット
購入できる端末ランナップが豊富
最新機種のXperia Aceなど他の格安SIMと比べ、最新機種も購入できる端末ラインナップに揃っています。
そのため、契約と同時に端末も購入するセット割引対象端末があるのも魅力です。
中古端末も販売している
iPhoneなどの中古端末も扱っているので、新品端末に比べて安価で入手することができます。
高速通信オンオフの切り替え&バースト機能でギガ節約ができる
高速通信(IIJmioではクーポンと言う)のオンオフの切り替えが可能なので、SNSやLINEなど低速でも十分な時はオフにしておけば、ギガを消費せずに済みます。
また、バースト機能(低速通信モードの状態でも初速は高速通信を使えるので、高速通信をOFFにしてデータ残量を節約しつつ、快適にインターネットを利用できる)を搭載しているので、低速オフモードでも、ある程度ストレスなくネットが楽しめます。
みおふぉんが使える
インターネット通話であるみおふぉんが使用できるため、通常の通話より安価で通話ができます(30秒/10円 ※通常通話は30秒/20円)
国際電話もみおふぉんでは同額なので、海外に電話をする機会が多い人は通話料を節約できます。
テザリングが無料で使える
他社では有料の場合もあるテザリング(スマホをインターネットルーターにしてゲーム機やパソコンをネットにつなぐ機能)を無料で使うことができます。
IIJmioのデメリット
混雑時間、繁華街などではなかなかスピードが出ない
口コミによると、昼間などの混雑しやすい時間や、都心の繁華街など人が多いようなところでは、なかなかスピードが出ない場合が多いです。
低速でも利用制限がある
低速通信でも3日間で366MB以上利用すると、さらに制限がかかり、よりスピードが落ち、SNSなどでも時間がかかるようになってしまいます。
支払いはクレジットカードのみ
IIJmioの支払い方法はクレジットカードのみです。口座振替などは行っていないので、クレジットカードを持っていない人は作成する必要があります。
まとめ
画像引用:IIJmioトップページ
今回は、IIJmioについて
- IIJmioとは?
- IIJmioの料金プランなど特徴
- IIJmioのメリット、デメリット
扱っている端末は、最新機種を含めて豊富にあるので、格安SIMに切り替えると同時に新しいスマホにしたい人にとっても選ぶ自由があります。
また、eSIMプランなどデータ通信プランも充実しているので、モバイルWi-Fiへの使用やスマホ2台持ちの人にもおすすめではないでしょうか。