- 「AndroidとiPhoneの充電器は同じなんだろうか?」
- 「流用してもよいのだろうか?」
上記のように思う人は多いでしょう。結論から言うとそこまで大きな差はありません。推奨しづらい部分はありますが、例えばAndroidでの充電器でiPhoneを充電するといったことも可能です。
ただし微妙な違いがあって、それがトラブルにつながるかもしれません。それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
AndroidとiPhoneの充電器に大きな違いはない
冒頭でも述べたとおりAndroidとiPhoneの充電器は似たようなものです。両方ともほぼ確実にUSB規格で、どちらにどちらを差しても問題なく機能します。
ものすごく細かい話をすると、抵抗値が違ったり、微妙に部品が違ったりします。だからといって充電ができないとか、できるとかが決まるわけではないので安心してください。
それでもAndroidとiPhoneの充電器が区別して販売されているのは、抵抗値が統一できないからです。あるAndroidはA、iPhoneはB、また別のAndroidはC、さらにiPhoneが新しくDの値を採用した、というように各社の思惑があります。
そうすると抵抗値に合わせて充電器を別々に作らなければいけません。だから実用に大きな差がないのにもかかわらず、AndroidとiPhoneの充電器は区別されているわけです。
AndroidとiPhoneの種類を充電してもよいが注意点も
先ほども述べたとおりAndroidとiPhoneの充電器は、どちらか一方の充電を目的として流用することは可能です。おそらく「充電ができない」というパターンに遭遇するケースは少ないでしょう。
ただし細かいことを言うと、以下の問題が起こるかもしれません。
- 急速充電が使えない可能性が高い
- 端末と充電器が熱くなってしまう
- 最悪の場合発火する
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
急速充電が使えない可能性が高い
まず、AndroidとiPhoneの区別を無視して充電した場合、急速充電できない可能性が高いでしょう。これは地味に不便なポイントです。
ほとんどのAndroidやiPhone、そしてスマートフォンは急速充電に対応しています。あの充電速度は急速充電が適用されているから実現できるわけです。
しかしこれを利用するには、以下ふたつの条件を満たさなければいけません。
- 充電器から流れる電流が規定以上であること
- 「急速充電に対応している」と、充電器側からiPhoneに通知できること
問題となるのは、ふたつめです。急速充電に対応しているという信号が、iPhoneもしくはAndroidが認識できるように飛ばなければいけません。
ただし逆側の種類の端末を接続した場合、正しく信号が飛ぶかどうかは不明です。その場合は急速充電は利用できません。
しかしハイスピードに充電できないだけで、「充電自体」は可能です。ゆっくりとしたペースでかまわないのなら問題はありません。
端末と充電器が熱くなってしまう
低い確率ではありますが、端末自体の不具合につながるケースもあります。原因としては電流が強すぎて、うまく抵抗を発生させず、電気が熱となってしまう様子です。
もちろん熱が発生したからといってただちに故障につながるわけではありません。ただし充電器にせよ端末にせよ、熱によって将来的な故障へ発展しやすいという問題はあります。
一度や二度であればさほど大きな問題はありません。しかしそれを繰り返しすることは、端末の寿命を縮めているのだと理解しておきましょう。
充電器が古いと充電速度は遅い
また充電器が古い場合は、充電速度がかなり遅くなる点にも注意。iPhoneとAndroidに対する充電容量は、アンペアという単位で決まります。
古い充電器は1アンペアが基本のものもあります。ただし最近のiPhoneやAndroidと同時にリリースされている充電器は、2アンペアや3アンペアが主流です。
つまり1アンペアだと求められる電力をすみやかに供給できず、いつまで経っても充電が終わりません。AndroidかiPhoneかというのは大した問題にはならないのですが、古い・新しいは使い勝手に大きな影響を与えます。
無理に古い充電器で充電しようとするとかなり不便なのでおすすめできません。
ちなみに充電器ではなく端末側のバッテリーが古い場合にも、「充電が遅い」「100%まで充電してもすぐ切れる」といった現象が起こります。充電器の違いよりもバッテリーの具合を見て、必要なら買い換えるなどの工夫をしましょう。
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iPhoneとAndroidどちらも充電できる充電器もある
もしiPhoneとAndroid両方を持っている人は、どちらも充電できるもの充電器を持っておくと便利です。Amazonや楽天市場で「iPhone Android 充電器」と検索すればいくらでも出てきます。
またダイソーでは、iPhone・Android両用の充電器が数多く売られています。急速充電がなかったり、データ転送できなかったりといった制限もありますが、お金をかけたくないならこれらを利用してもよいでしょう。
Android同士なら充電器は同じ
Androidにはすさまじい数の充電器が存在しますが、基本的には同じものだと考えて問題ありません。少なくともAndroid同士であれば流用可能です。
Samsungだろうがソニーだろうが、接続の規格が異なるわけではありません。基本的にUSBケーブルかMicroUSBケーブルのどちらかに該当します。これが一致している限りは、充電器を流用してもほとんど問題はないので安心してください。
まとめ
本記事ではiPhoneとAndroidの充電器について解説しました。一言で言うと両者とも大差はなく、お互いのものを流用することも可能です。
ただし急速充電ができなかったり、熱の発生で端末の寿命が縮まったりする点には注意。
また充電器よりもむしろ、端末のバッテリーが古いことで充電上のトラブルは発生します。
一般的に言われるバッテリーの寿命は長くても3年。それ以上使っているなら、オンラインショップでの買い替えを検討してもよいでしょう。